Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 ボジョレー詐欺騒動
2003年11月22日(土)

 今夜は知り合いの結婚式の2次会に呼ばれていたのですが、仕事が忙しかったので欠席する予定でした。しかし仕事が比較的早く終わり、出席している友達に電話したところ、これから3次会でカラオケということだったので、新郎新婦共に日頃からお世話になっている方だったので、3次会だけちょこっと顔を出すことにしました。

 で、その3次会会場であるカラオケボックスに着くやいなや、突然友達が僕のところに寄ってきて「ちょっとちょっと!これ見てよ!」とワインの瓶を見せに来ました。そのワインは「ボジョレー・ヌーボー」だったのですが、よく見ると「2002」と書かれており、昨年のボジョレー・ヌーボーであることがわかりました。

 話を聞くと、ドリンクが飲み放題なので、せっかくだから解禁してまだ間もないボジョレー・ヌーボーを飲もうと思って注文したら、これが出てきたということでした。友達は「これって詐欺じゃんね〜」と静岡弁丸出しでケラケラと笑っていたのですが、僕は「カラオケボックスでボジョレー・ヌーボーなんて置いているのか?」と思いメニューを見てみると、メニューには「ボジョレー」としか書かれていませんでした。……詐欺じゃないじゃん。

 多くの方は言われなくてもおわかりだとは思いますが、念のため解説いたしますと「ヌーボー」とは「ニュー=新しい」という意味で、「ボジョレー・ヌーボー」とは「ボジョレー地方で作られたワインの新作」ということになります。従ってメニューには「ヌーボー」とは書かれていなかったので、ボジョレーワインではあるが新作ではないということになり、嘘は書いていないことになります。ま、それにしても「ヌーボー」と書かれていなくても、「ボジョレー」と書かれていれば時期的にボジョレー・ヌーボーだと思っちゃいますよねえ。ちなみにその注文した友達は文句をいいつつボトルを1本開けてしまいました。

 ちなみにアルフォンス・ミュシャやロートレック、アントニオ・ガウディやフランク・ロイド・ライトなどを生み出した19世紀末から20世紀初頭にかけて、ヨーロッパの建築、工芸、絵画などの分野で花開いた「アール・ヌーボー」は、英語に置き換えると「新しい=ニュー・芸術=アート」となりますね。「アール・デコ」はその中でも彫刻や調度品、建築物などの「デコレーション」のことを言います。


≪過去 未来≫ 初日 最新 目次 MAIL HOME


My追加