アイゾウ

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2020年10月17日(土)
はしご。5



あらかた食べ終わったあと、
サラくんの手が私の腕を
撫で始めた。
剥き出しの素肌がときどき
引っ張られる。それは全く
痛くもなく、あともつかない
程度の強さで繰り返された。
少しだけ赤くなってきたころ
今の気持ちを素直に伝えた。


急につねられるんじゃないかと
思うと、とても怖いしドキドキ
します


サラくんは笑顔のままで、


私はSですからね
本当は噛みたいですよ


と返してきた。
噛まれたい、でも人目が気に
なるこの場所では無理だ。
きっとこれ以上アザが残る
ようなこともしてこないはず。
欲望は叶わないけれども、
安全は保証されている。
あとのことを考えたなら、
これくらいが最高の状態なのだ
と思えた。


軽く握った私の手をサラくんの
手が包んできた。
あたたかい手だと思っていたら
人差し指と中指の間に割り込み
裂くかのように左右に開いて
きた。


なんですか?
裂けちゃいますけど!


え、フォークボールですよ
フォークボールの握り方


私は、いやいや何言ってんの、と
笑ってしまい、同時にサラくんも
笑っていた。
男友達と過ごすようだったり、
性的な対象と過ごすようだったりと、
それは緩急が激しくてとても充実
した時間だった。



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