| 2006年07月07日(金) |
アンデルセンプロジェクト |
6日に「白井版アンデルセンプロジェクト」をみてきました。
アンデルセン自体も出ては来るけど、彼自身の言葉はほとんどなく、 代わりにいやというほど現れるのは、 ケベックからオペラ座の脚本を書きにきた男。 オペラ座の制作。 そしてモロッコからの移民。
彼らの少しずつがアンデルセンに似ている。 「入植の故郷から本国フランスに一旗あげようと思っていた」 「小さい頃から容貌を子供達にさげすまれてきたから、子供嫌い」 「社会的地位はあるのにある性的な嗜好がやめられない」 「漂流者として鬱屈する部分(を地下鉄に落書きでうめる)」
絵画のような、細かい小道具(馬車、木々、トランク、犬(爆))のひとつひとつが愛情持って、慈しんでつくられ、それの前に立つ役者がステージとなじみ、 夢のように綺麗ながらも、悲しみに満ちたアンデルセンの人生をよみがえらせる。
白井晃さんの2時間10分一人芝居なのだけど、 その早変わりの短時間さとキャラつくりの見事さに感動し、 しかし、一人がすべての役をしなければならない、共通の人格「アンデルセン」というものをみせつけて、終わったときにはあたしは手がふるえて拍手ができない状態になってしまう。(爆) あたしは芝居でほとんど泣かない代わりに本当に感動すると体が震えますです…。あ、今年は泣いたな。それも世田谷パブリックシアターで号泣、まあそれはノンフィクションだから例外つうことでー見逃してvv斉藤由貴がうまかったんだよー。(負)
さて。 白井さんはもちろんみごとですが、 とにかく特記しておかなくてはいけないのが舞台装置ですね。 一言でいえば、ファンタスティックでした。 白いどういう風に映像と兼ね合いしているのか、いまひとつ検討がつかない最初の場面から始まり、 のぞき部屋も公衆電話の並びも暗くていやな感じでよいし、 ドリアーテの話にでてくるパリの町並みの映像と馬車がとにかく綺麗。
そして木の向こうから人の形を貰ったドリアーテの手がふっとでてきて、 後姿だけで語られる童話の寂しさがなにより美しかったっす! あたしはこれまでどんな子供向けな童話をみてもこんなにきれいな妖精の出現方法をみたことなかった。 まあ、オモテをむいてしまえばどんなステキなしぐさでも白井さんなので(あたしは15年ほどまえ白井さんがベビードール着て篠井、深沢氏と一緒に『シャンソンダルーム』を歌っているのを見て倒れそうになった記憶があります…)、後ろ姿っていうのはうまいなーと思った。 きちんと結われた髪とドレスの照り具合がどんな美少女かとの思わせぶりでね。(笑)
あと犬がいないのに紐だけがぴんと張ってて、あたかもいるかのような動きが爆笑でした。 他の犬と仲良くなって妊娠したり、脱走したり、 ブローニュの森でひとなつかったりと大活躍すぎです。 あたし、ファニー(犬の名前)、姿は見たことないけどすんごいファンですv
トークショーが終演後にありました。 翻訳の松岡和子さんと、コンドルズの近藤さん、そして白井さん。 「同じ舞台人だから元来ひねた観客の僕も数え切れない位鳥肌が」 鳥肌のつぶを数え切れるのかよ!と、そう最初に笑わせた近藤さん、すかさず最後は白井さんのダンスについて追求。 「犬の薬飲んでらりったところだから、 イっちゃった感じでたてのりでとの指示があった」 との白井さんの告白に、 「あれって縦のりだったんだ!」 との突込みが。 ちなみにあたしもあれは縦のりじゃないと思います……。 実は近藤さんと同じ位びっくりしました。(ごめん、白井さん) そしてライフの秋公演の翻訳の松岡さん@ナマをみれたのがうれしかった。 紫のアンサンブルの似合うハスキーボイス。 前に読んだエッセイとかと同じテンポで話すのをみて、考えと文字を書く手が同じ速さなのかなと思ったりと貴重なトークショーでした。
主人公のフレデリックと、彼のふるさととして出てくるケベックという土地に関しては、もうちょっと語りたいことあるんだけど、時間切れ。 明日はあたし、会社早出です。
余談。 劇場ちかくで和物屋さんに入ったら、傘があったので衝動買いしてました。


24本骨入り傘でどこかでみたようなのの色違い? 赤だと余計に番傘ぽく見えますよね。 あんまり可愛かったので、芝居に行くのに、邪魔になるのに、即効でお買い求めしました〜。 これがまた、見た目よりも格段にお安いんですが、やたらかっこよいのと、案外丸みが急カーブで横殴りの雨とかに強そうです。 家に帰って、夫に広げて自慢して見せたら、 「俺使おうかな」 だそうです。 あのさあ。 あたしも気に入って買ったんだからー、今度青、買ってあげますから、赤はあたしに頂戴よ、ダーリン。 あ、でも、そうなると! これ、もしかしてあたしと夫の結婚指輪以来始めてのペアルックですかね…?(いわさきさんもなにげにペアです、るなふさん) 左に鍵状にみえる細いのは猫のシッポ。 ウチの猫、傘をリビングで乾かすと絶対中に入るんだ。 へんなヤツ。
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