| 2006年06月04日(日) |
シュロッターベッツへようこそ |
公式のデイリーライフのやんちゃな高根さんや、どこの美人女優さんかと思うほどはんなり微笑んでいる山本さんの前髪上げ委員長系に動揺したままにトーマ初日。
友達と紀伊国屋ホール前に行くと、もぎりが青木さんと小野さんで、 口々に、 「シュロッターベッツへようこそ」 といいながらチケットを切ってくださっていた。 緊張と興奮の怒涛の中でそんな言葉を聞いてしまったので、 ついつい思い切り一人で笑いながらバッグからチケットを取り出すと、 某嬢に、 「ちょっと笑いすぎですから、るなふさん」 ときついお咎めを受ける。 す、すいません。でも笑ってしまうのをやめられない。 いや、別に言葉が面白いわけではないんですけど、なんていうか。(言葉をにごす)
会場に入ってクロークに荷物を預けようとすると、差し入れ系の預け物をしてらっしゃる方が多かったので、これもなんとなく恐れ多くて、 「すいません!ここ、普通のクロークですよね」 と訳の分からないことを聞いてしまうと、 「普通のクロークですよvあ、違います! シュロッターベッツのクロークですvv」 と笑いながら言われてしまいました。 粋な笑みをありがとう、クロークのお姉さん!
あたしもここでようやく心がきまりました。 紀伊国屋ホール全体がシュロッターベッツ。 ここはドイツ。 あたしもロビーから楽しむことにする!(えー?笑)
というわけで開幕。 ネタバレしますんで、まず本末転倒で申し訳ないけど、カーテンコールの話。 ちゅう、なんと、挨拶に出遅れる…!!(爆) 誰か舞台に行くときにフレッシュを誘ってあげてください。(涙) 松葉杖でしびれてきたシドが倒れそうでどきどきしたけど、良く出来た息子が支えていたのが安心です。 客電がついたあとも拍手鳴り止まず、飛び出てきた山本さんが両手をあげて、ひらひらさせて皆を呼び込んでていた時も、ユーリとオスカーが晴れ晴れした顔で笑っていたので安心です。 開幕からつらかったので、カーテンコールで微笑んでいるのがユーリでもオスカーでもエーリクでもないのは知っていても、笑っているのはほっとします…。←アホ
んで芝居です。
とにかく、芝居はテンポがよかった! テーマは重いと思うし、起こる出来事も、登場人物たちがそれぞれ背負っている過去や未来も絶対に明るくはないはずなのに、最後にはなんとかなるんだろう。というかろい予感を感じさせる。 それは事件やなにかが、人をあかるくさせるのでは決してなくて、 人が他の人間をおもいやることで出来る幸せだろうな。 それがストレートなんですが、はずかしくない。
エーリクの純粋100パーセントにまっすぐに向けられるユーリへの思い。 オスカーへのアンテのねじれているけどきれいな心。 話すこともなかったやるせない友人に思いをはせるレドヴィ。 初めてであった南国の光のようだった友人を少しはなれたところから真綿でくるむように大事に見守るしかないオスカー。 それぞれが交錯しているけど、 何よりも根底に流れるトーマの思いが皆を包む。 彼が包んでいるのがしっかり感じられた。 正直しみじみ、いい話だなあと思った。
好きなシーンいくつかを覚書。
トーマが死を選んだ直接的な原因はもちろん自分の中の問題と決意だけど、間接的な事件として茶番劇が決してなかったとはいわない。 自分が人を死においやった一因を感じて、錯乱しそうになるアンテに、 彼のせいで充分迷惑をこうむっているはずのオスカーたちが、 「お前のせいじゃない」 と追いかけるシーン。 みんな優しい。 死んだ人間の思いは組んであげなきゃいけないけど、生きている人間の負担を軽くしてあげなきゃいけないことを10代半ばにして分かっている彼らがいとおしい。 オスカーたちの言葉のかけ方も暖かなんだけど、ここでみせるアンテの後悔がとてつもなく切なかった。 アンテという人間がやった行動はどうかと思うんけど、吉田アンテのストレートな愛情ははた迷惑だけど嫌いじゃない。感情の出方が違うだけで、アンテも『善』なのだと、皆本能的に知っているから。
高根オスカー。 彼は笠原オスカーの人と接していながらどこか『超えている』ような向きと微妙に違っていて、みんなのいいお兄さんとしての地位を確立しているみたい。 でもユーリという友人のことはそれとは別格にすごく大事で、だからこそ、ずっと近しいようにふるまいながらも遠巻きに眺めるという複雑なまま接してた。どこを崩せば、ユーリを元の明るい彼に戻せるのか伺いながらもどうすることも出来ない苛立ちもみえかくれして、なんかかわいい。 でもそのながれがあるから、そうしてあえて本心を言わずにずっとユーリに接していたつよさが、校長というもうひとつの精神的支柱をなくしそうになったときに初めて脆く本心を吐露してしまうっていう場面につながって、自然でよかったなあ。 静かな語り合いはほろほろとしてしまう。 おもわずよかったね、!!オスカー、そしてユーリって、思った。 なんもいわずに近くに寄り添って座る二人がほんとうにかわいかった。 眉間に皺をよせる山本さんの顔は綺麗で、どうしてこんなに不幸な顔が美しいんだろうとほれぼれと一幕からみほれていたんですが(痛いぞ、るなふ)、こころを許され、許したと実感した瞬間のこの場面の目を潤ませた山本さんはそれ以上に綺麗でした。(はいはい)
大人たちもね。 シドとミュラー校長の出会いは、初対面だし、オトナだから、本当にいいたいことをきちんとは口に出さないけど、 「息子なんです」 という時の誇らしげな言葉をいうひとの喜びと、言われる人も自分の息子を思い出してうなずいているのをそれとなく感じられてる気がする。 この場面大好き。
思いついたまま書いてみました。 またなにか思い出したら書きます。 舟見サイフリートはステキだったって昨日もかいたよね? 明日も書きそうですけど。(しつこいよ。るなちゃん) 舟見さんファンは世間をふりきっても見るべきです!(断言) なんたって、駅でのエーリクへの尻なでと、ヤコブ館のユーリからの後ろからの頬すりつけ。絶対性的暴行もしてた系サイフリート…。
あ、そうだ! シュロッターベッツは男らしい男子校だったです。 五人組は小野イズムで男くさいし、 バッカスせんぱいも、オスカーもなんだかばんばん体を叩き合ってました。(笑) この学校の体育祭とかみてみたい気がしました。 騎馬戦でけが人続出タイプな、壮絶に体育会系な気がします。(褒めてます)
あと、 「ほら、僕、女顔だろ?」 とぬけぬけ言う高根オスカーに間髪いれず、 「へっ?」 という突っ込みをいれていた男前エーリクブラボーです。 うまい脚本変更だーとものすごい納得。(爆笑)
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