るなふの日記

2005年12月13日(火) 絶賛DAY続き

明日の用意がひとつも出来ていない上、
出かけるにあたって家の仕事もできてないバカオロカ(榎さん風)で、
さらに今日の夕食も出来てません。(笑)
でも高根絶賛DAY続けます。(コラコラ)


今枝について。
まず、彼がどういうにんげんだったかを、あたしは原作を半分位忘れていたのですね。
ただ、「東京でネオ笹垣の役割をしつつ、亮司と雪穂の姦計にはまるうっかりな探偵」とか思い込んでいた。
それが高根さんをみて、間違いだったやーと気がついて原作を読み直す。
なるほどーーーー。
でした。


最初に亮司を追って出てきた、とびうおみたいに活きの良い探偵ぶり。
仕事に力いっぱい、やる気満々だった。
しかし、その数年後、またりゴルフ練習場の今枝は違う。
その間には、雪穂も高宮も状況はかわっているけれど、
今枝もかなり変わっている。
人の下で働くのをやめ、独立。
そしてなんとかゴルフできる程の経済力をつちかい、生活。
ブローニンだって、どうだっていい。
どうせゴルフだって暇つぶしでしかない。
手元にあるもの、行動するものにもあまり興味がわかない。
そんな空虚感が漂う。
人間を追って、はりつめた充実感を得ていたような生活はなく、
「それが一番多い」という浮気調査に追われているだけなのだから。
三沢さんに対する「奥さん…、男ってやつは」という自嘲気味な呟きがそれを象徴した。
すっかり彼の精神は老いていたんだ。(これはあたしだけの想像で、原作にもないことなのだけど、この台詞、今枝自身が「妊娠中の…」という経験があるのかな、とも思わせる)


それが。
雪穂の近辺を洗い出すことを依頼され、
亮司が自分がかつて追いきれなかった調査にかかわりのあるものだと知ることで俄然職業意識に溢れた生き生きとした生命力を取り戻してゆく。
笹垣にとっては一生の汚点であった事件も、笹垣よりはあきらかに若い彼の目にはただの人生の奮い立たせる事件のひとつにしかすぎないというように。


彼は雪穂に時計の話をされれば、口調をかえ、ゆっくり、低い声で演技する。
絵里ちゃんとうちあわせていたきっかけで、
「じゃあ、仕方ないなあ〜。すいません、気まぐれで」
とまた、別の『いい伯父さん』的なあいまいな貌になる。

なのに大阪に行ったあとの篠塚に高々と宣言する、
「あなたです」
の言葉のゆるぎない自信に溢れた表情。
あのはっきりした口調でいわれたら篠塚さんも永遠とその言葉を反芻してしまうの当たり前だわ=とか思う。
(まさしく、それはずっと二幕で亡霊になってでてくることでもあるんだけど)

そして、笹垣相手にははっきりと、同等の立場で対峙もする。
知っていることを知らないと言い切り、
でもすべてを知らないと言い切るのはいやで、
「ただの女狐じゃない」
「知っています」
ひと呼吸置いたあとに、たかが結婚の素行調査をしている探偵が言ってはいけないことなのに、ついもらしてしまうプライドの高さが絶妙な間ではいった。



その芝居のひとつひとつが、あたしには今枝という男が仕事に対する強い欲望にもう一度目覚めてゆく様子がカンカンカンカンと階段を昇るように見え隠れした。
そこがかっこいいと思った。
または、そう思わせる今枝@高根さんが。


絵里ちゃん単体にはいいおじさんな対応をするのもちなみに大好きだったなあ。
都合良い女の子だからだけでなく、気のあう女の子で気に入っているから大事にしていることがみえみえな電話対応でした。
「15分で行く」
ときっぱり言い切ってくれる高根今枝、原作よりも好きだわ。←バカ
「よしっ」
の両手握りこぶしのやるきなさも、彼女につきあっているかわいらさが満載だった。
これもまた今枝のひとつの顔。


振り子のふり具合ね、と。
高根さんの今回の演技を観ながら言うのだけれど、
どこまで観客を緊張させて引き込んでかっこよくみせるか、
どこで力を抜いて笑わすことができるか。
それの配分が絶妙でしたーーーーー。(感涙)

自分だけの意見だったらここまでかかないですが、
今回はいままで高根さんにみむきもしなかった友だちに、
「今回は初めて高根さんをかっこいいと思った」
といわれたことが一番うれしかった。
それもいわゆる『かっこいい役』でなくてですよ!
それが大変うれしかった。

今年はイレギュラーで皆勤だったけど、
3月公演にお名前がないことから、
これから、多分、また、高根ファンは耐える日々が続くのかと残念に思いますが、高根氏が一生俳優を続けていただけるなら、芝居はみていこうとちょっと思いました。(ちょっとだけど、な)

これからも今枝VS雪穂の場面みたいに、
芝居なんていう嘘なのに、
観客の胸がドキドキする丁々発止のある芝居を目指して欲しいです。


では明日の用意と、夕食の支度をするのでごめん。(爆)
うっとしくてすいませんでした。
一年に一回くらいだから、こういうのも。
許して。


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