バリに持ってゆくつもりだったのにうっかりかばんに入れるのを忘れ、今月読みました。
「ヴァーミリオンサンズ」という作品に出会って以来、J・G・バラードが好き。 どこが好きかといわれれば、 終わってしまった世界の白い闇、 冷え冷えとした官能、 そして複雑な思慕と憧憬と被虐。 そんなものが交錯する世界です。
この作品もそんな話だった。 弟が放火して、人をあやめたという話を聞いて、トラベルジャーナリストの兄がスペインの南のリゾート地にやってくる。 弟がやったとは思えない彼は最初は彼を救おうと必死で画策するのだが、時機に薬と、妙なハイテンションの人々の世界の中で、 彼はとある人に出会い…。 という話。 ラストシーンの強烈さにショック。 でも主人公の行動にだんだん同調してきているから、そうなってしまうのも納得。 がんじがらめに自分を縛る幻想のような信頼がまぶしい。
SFという都合と外国ものというマイナーな事情があって、 友達とかに力説して勧めて、いつも、 「外国のは名前おぼえらんないから」 と拒絶にあいました。 それで終わっちゃ、もうどうしようもないんだけど(笑)、 これは読んでいただきたい一品っすから、是非。 山田和子さんの訳、絶品です。 柴田さん(オースターの)と張るくらい、一冊全部緊張感がありますんで!!
そして、この本で、なによりも。 テニスマシンを相手に気が狂ったようにボールを打ち続けるボビー・クロフォード、笠原さんで観てみたい!……と熱望する、 所詮ライファーなあたしがいたりもしますが。(笑)
>WEB拍手 えーありがとうございます。 ここ最近、はくしゅゼロと言う日がなくて励まされます。 コメント書いていただけるともっとうれしいっす。 話題はね。あたしの1年位前までの日記のつっこみかライフ役者絶賛!で。(笑)
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