| 2006年09月25日(月) |
『歌い手を代えて』 平川地一丁目 2006.9.20 |
『歌い手を代えて』 まさにそのタイトル通り、他の人の曲を平川地が歌っている。まさに歌い手を代えた曲集ということだ。 私が聴いた感想としては、すごくいい感じで歌っている歌とあまり向いていない歌があるということだ。 一番いいと思ったのは「少女」「サヨナラの鐘」。 「少女」はライブでも聴いたことがあって、そのころはまだ変声期前で高い声で歌っていた。 その時はあんな小さい男の子が五輪真弓の「少女」を歌うなんて!と驚いたが、とにかく一生懸命歌っていた。 今は余裕があって、歌いこんだようだが、このアルバムの「少女」は昔録音されたもののようだ。 「サヨナラの鐘」は私は山崎ハコの元の歌より、こっちの方が好きだ。 素直に歌っていて聴きやすい。 「初恋」もすごく良いと思う。これは平川地一丁目にぴったりだと思った。 「TRAIN-TRAIN」は意外だったけど、やっぱり若さは光っている。 いきおいがあって、こういういきおいはやはり若さがものを言うと言えると思う。 反面「YES-YES−YES」はよくないと思った。 これは小田和正、オフコースだからこその世界のような気がする。 小田さんは上手いだけでなく、独特の、こういっちゃあ悪いが、「冷たい形だけの優しい世界」を作れる人なので、こんなマネキンがきれいな服をきているような歌を歌うのは平川地一丁目にはまだ早いと思った。
しかし、目を見張るほどに歌唱力がついて、伸び盛りのすごさを見せつけられた。 このアルバムは新しく録音された曲と昔録音されたものが混ざっているため、同じ人の声とは思えない。 同じ人が歌っているのに、こんなに極端に違う声を一枚のアルバムで聴けるのは平川地一丁目ならではだ。 最初に見たときの二人は小学生と中学生だった。 今は二人とも高校生だ。 まだ、高校生かあ。大人だなあ。そう思うと。 これからも、もっと、もっと!!
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