| 2006年09月07日(木) |
『CROSSROAD』 CANCION 2006.8.30 |
CANCIONのセカンドアンドラストアルバム。
本当に惜しい。 こんなにセンスが良く、ハーモニ−もバランスの良いデュオの解散は。 私がCANCIONの「春風」という曲を大好きになったのは去年の初夏。 アルバムが出るのはいつかなと首を長くして待っていた。 3月にファーストアルバムが発売された時は、待っていた甲斐があったと思った。 ジャケットと中の写真には自転車やギターやどこかの橋が載っていたりして、なんだか自然だった。どこにでも歌いに行くイメージだった。 今回のアルバムには池袋の駅前が写っている。 都会も田舎もどちらも似合うデュオだったように思える。 駅前、大きな木の下、噴水の前、どこかのイベント会場、そしてステージで熱唱している二人の写真がある。 どれも、キラキラ輝いている。 このアルバムも全力で作ったのがよくわかる。 半分以上がライブテイクだ。 できればスタジオ録音盤とライブ盤を別で作ってほしかった。 これだけいい曲ならばスタジオ録音も聞きたかった。 ファーストアルバムからたった半年でこれほどのアルバムを作ったのに、もっと聞きたかった。 一度もライブは聞いたことがないけれど、手が届きそうなハーモニーでその感触が心に残るデュオだった。 どういうことでこんな中途半端に止めてしまうのかさっぱりわからないが、やっぱり売上の問題なんだろうか。 たしかにラストライブというのにファンはおとなしい。 ラストの「春風」でもファンも一緒に歌っているものの、どこかしらけた空気も感じられる。見てないからわからないけれど。 しかし、なんと言っても「春風」は名曲だ。埋もれてしまうのは惜しい。
春風に吹かれて 夢から覚めました この旅の行方は果てなくとも この道を進んでゆく また一つ踏み出してゆく 「春風」作詞 CANCION
ぜひぜひまた一つ踏み出した音楽を新たに聞かせてください。 手の届きそうなそのハーモニーを。
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