| 2006年08月29日(火) |
『彼女』 aiko 2006.8.23 |
aikoのニューアルバム。 新曲の「雲は白リンゴは赤」がすごく良かったのですごく期待していた。 期待を遥かに超えるほどに良いできの曲が14曲も収録されていてびっくり。 この人の書く言葉はどうしてこんなにも等身大で解かりやすく懐かしく新鮮なんだろう。 「雲は白リンゴは赤」タイトルからして見たままだ。 aikoはそんな小さなものから色んな発想がわいてくるんだ。
♪夏は何度もやって来る 暑くて空も高くて あなたといた道が今もちゃんとゆらゆらしている♪
♪リンゴの赤 水風船が割れた
夏祭りにでも行ったのかなあ。 りんご飴や水風船を思い出してしまう。
「気付かれないように」もなんだか胸にせまってくる。 誰でもどんなときでも、気づかれないようにって思いながら生きているような気がする。 すごくうれしいことも、すごく恥ずかしいことも、すごく怒っていることも気づかれないようにと思うことがある。 この歌は昔の彼に偶然であって、何気なく今の彼女のことをきいて、後悔している自分を感じてそれを気づかれないようにという歌。 出会って別れた分前を向いて歩いていこう、とひとつ強くなっていく歌だ。 人は失敗して、ああ恥ずかしかった気付かれないようにしていよう、次は失敗しないようにこの失敗をステップにしようと思うものだと思う。 この歌をきいて、そんな気持ちになった。
「深海冷蔵庫」この歌には驚いた。 aikoにはこんな発想もあるんだと。 氷の世界で心を眠らせてしまいたいときもある。
「キラキラ」も元気いっぱいの歌だけど、歌詞は悲しい。 この歌や「スター」を聴いているとどうしても泣けてくる。 でも、aikoの歌を聴いて涙を流すと胸がすっとする。
最後の「瞳」は素晴らしい。 子育てする友達への応援の歌だそうだが、まっすぐに新しい命とその未来を歌っている。 そして、友達であるその母親への暖かい視線。 aikoは今回のアルバムで世界が一回り大きくなったと思う。 歌も相変わらず上手いし、最高傑作だ。
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