| 2006年08月28日(月) |
『Piano Songs〜路上集2号〜 』 川嶋あい 2006.8.23 |
路上で歌っていた頃の曲を5人のピアニストに演奏してもらい、あいちゃんが歌っている。 あいちゃん自身がピアノを弾いている曲も2曲。 路上時代のCDよりもずっと歌が上手くなっている。 声に安定感がある。 でも、ビブラートが強すぎるんじゃないかなと思ったりもする。 それはライブでも時折感じる。 このアルバムはピアノとヴォーカルだけなので、ライブアルバムを聴いているような感じだ。
私はこういった曲がたぶん一番好きなんだと思う。 プロのテクニックを酷使しているわけでなく、無理なく、それでいて自分の意志をきっちりと持ち、言葉にして伝える。 あいちゃんの弾くピアノもひたむきだ。曲への愛情にあふれている。 「空、風、波、夢」が私は一番好き。 美しい心で作ったこれらの歌は美しすぎるわけではない。 人として夢に向かってひたむきに生きる姿を歌っている。
きれいな恋愛や切ない気持ちを歌っているのじゃなくて、日々の喜びや悲しみを正面から見つめて作られたこれらの歌は等身大のあいちゃんの歌だ。 ノンフィクションだと思う。 美しい心ほど尊いものはないと感じさせてくれるアルバムだ。
それにしても大江千里さんがピアニストとして参加。 今では大江さんはピアニストなのですね。 大江さんの弾く「春風を夢見て」「路上から…」の2曲も思い切り心がこもった音の響き。 そして、めちゃくちゃ上手くてびっくりです。
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