私の音楽日記

2006年07月15日(土) 『One Fine Day』  大貫 妙子  2005.2.16

大貫妙子さんの歌は上品な洋菓子を少しいただくような、上品でおいしい感じがする。
風が吹いてきても決して強く吹いたりするのでなく、あくまでそよ風。
上品な洋菓子を少しいただくのって、味が自分の好みでなくても、なぜだかとってもおいしかったりする。
そして、とっても安らいで気持ちよくなる。

大貫さんの歌はYMOが全盛期の頃から好きなので、大貫妙子さんという人はもともと自分の好きなタイプの音楽家だ。
昔はしんと悲しい歌を歌っていて、それらの歌が私は好きだった。
最近は凛とした日常を歌っている感じがする。
最近の歌からはあの頃のようなしんとした悲しさは私は感じなくなった。

「One Fine Day with you」では
時折ギターがキュッと鳴ったりして、決してアコースティックではないのに、身近に聴こえたりする。

「Hiver」(イヴェ−ル)はいかにも大貫さんらしい不思議な上品さがある。
雲にのっているような心地よさで、聴いていると眠ってしまいそうだ。
フランス語が出てくる歌詞。大貫さんにはフランス語が似合う。それも不思議な感じだ。

「Deja vu」は明るいお茶目な感じの曲で、初めて会う人にどこかで会ったっけ?!と心弾む歌。
私はDeja vuを信じているけれど、今までそういう人には出会ったことがなくって、ちょっと残念。
そんな人に会ってみたいな。

「春の手紙」は1993年に発売された曲のリメイク。
いい曲です。出だしはギターの音と大貫さんの声だけが響いて、時が止まりそうな気がする。そしてうまい具合に他の楽器がからんでくる。それは決して大貫さんの声とギターのバランスを壊さずに。転調する瞬間の声が心地よい。

「Voyage」は去年の地球博の三井東芝館で上映された映画のテーマ曲。
地球をきれいに浄化しようというメッセージが伝わってくる。
この映画はたしか地球に住めなくなった人類が、地球をきれいに浄化するロボットを作り、そしてそのロボットを地球に残して、宇宙へ旅立ってしまい、その子孫がまた地球へ返ってくるというお話でした。

「A kiss from the sun」はあのセサミストリートのエンディング・テーマ。
夢がいっぱいつまっている。遊びながらいろんなことを作り出すようなときめきがあふれた曲です。

優しい気持ちになれる曲ばかりです。
大貫妙子さん、これからも歌いつづけてくださいね!


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