私の音楽日記

2006年06月22日(木) 『明日を信じて…』  川嶋あい  2003.5.23

川嶋あいちゃんが高校生の頃に出したミニ・アルバム。
5曲とも明日を信じて、自分を信じて、希望と限りない未来を歌っている。
声は今よりも幼くて細い。ビブラートも今ほどかかってない。

5曲ともすごく完成された曲に聞こえる。なんというか未完成な感じがしない。
この世界はもうすでに完結された感じがする。
川嶋あいはある意味、宇多田ヒカルのように早熟な感じがする。
宇多田ヒカルは天才で、川嶋あいは努力でここまできたという気がする。
この5曲の中では「Ark」が一番好きだ。
最後の「Twelve seasons〜4度目の春〜」はソロ・デビュー後にもシングルになった曲で、一番今のあいちゃんに近い曲だ。
卒業の曲ですばらしい名曲だと思う。
ちょっと難しい曲なので「卒業写真」や「贈る言葉」のように、3月が来ると、
どこでも愛唱されるということはないだろう。
しっかりと4度目の特別な別れの春を歌っている。
この4度目の春は学校を卒業すればもう二度とやってこない春だ。
あいちゃんは12個の季節を、そして4度目の春を大事に大事に駆け抜けたのだろう。

誰の絵かわからないけれど、ジャケットとそして裏ジャケットの絵も楽しい。
ジャケットは海岸に星がつきささり、星にあいちゃんがこしかけて海を眺めている。
紫色の光が海を照らしている。

裏ジャケットはユニークでかわいらしく、夕日の中をなんだか不思議な二匹のキャラクターがおうちへ帰るのか、それとも旅の途中なのか仲良く影を長く伸ばしながら歩いている。
絵なのに、なんだか映画のワンシーンを見ているように想像力が働いてしまった。

すべて丁寧に作ってあって、あいちゃんの努力が伝わってきた。


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