| 2006年04月18日(火) |
『スピッツ サイクルヒット1971−1997』 スピッツ 2006.3.25 |
なんで私はスピッツの歌を聴くのをやめられないんだろう。 これは一種の麻薬みたいだ。 詞の中身はよくわからないし、 タイトルと内容のつながりもほとんどわからない。 わけのわからない世界を歌っているように聴こえたりする。 フォークじゃないし、ロックでもない。 癒し系でもないし、メッセージを叫ぶわけでもない。 歌がものすごく上手いわけでもなく、見かけはごく普通の青年だし、 活動も派手じゃない。むしろ地味だと思う。 しかし今年でデビュー16年。もうそんなに経ったの?とびっくりした。 大ヒットした「ロビンソン」からもう11年も経った。 「ロビンソン」も不思議な曲だった。 爽やかに風のように流れる曲だけど、なんで「ロビンソン」なのか今もわからない。 その後も似たような路線の曲が続くのかと思ったら、 「涙がキラリ☆」のアレンジはかなりハードで、 ハードロックのようなアレンジになっていて驚いた憶えがある。
私はエレクトーンのグレード試験を スピッツの「チェリー」で受けて合格したので、 スピッツには個人的にお世話になり、 「ありがとうございました!」という気持ちも持っている。 「チェリー」はすごく弾き易くて私の手によく馴染んでくれた。
それにしてもスピッツの詞は謎が多い。 「空も飛べるはず」なんてなんで「も」なんだろうか。 普通は「空が飛べるはず」になると思う。 空もということは、空以外のところが飛べると言う事になる。 「チェリー」もなんのことだかわからないし、 デビュー曲の「ヒバリのこころ」の 「涙がこぼれそうさ ヒバリのこころ」というフレーズもさっぱりわからん。 さっぱりわからんのに、心惹かれるのはなぜ?
私の知っている限りスピッツは親子ともどもに好きな人が一番多い気がする。 私の娘は中学3年だが、娘の友達でスピッツの曲はとっても人気がある。 そしてその親世代で音楽好きな人は 「うん、スピッツはいいね!」という人が多い。
わけわからんのに心の琴線にひびくというのは珍しいし、 もしかしたらそれが音楽の魔法かなと思ったりする。
やっぱり、スピッツはいい。やめられない。
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