| 2006年03月21日(火) |
『LVE LETTER〜恋文』 薬師丸ひろ子 1998.2.4 |
久々にテレビで薬師丸ひろ子さんの歌を聴いて、 「ああ、そういえば大好きだった。」と思い出し最新アルバムを改めて聴いてみた。 今まで鈴の音のような声だと思っていたけど、 今回は星の声に聴こえた。 星の声なんて聴いた事がない。でも、ひろ子さんの声は星の声に聴こえた。
作詞家阿久悠さんの短編小説集「恋文」を歌にしたそうだが、 本当に1曲1曲が美しい物語となっている。 これから始る、あるいは終る、終っていく物語の一つ一つを 丁寧に愛を込めて作りそして歌っている。 1曲、1曲が本当に丁寧だ。そして、抒情がいっぱいだ。
「消えた年月」は終っていく愛を歌いながらもとても軽快で 悲しみをひきずることのない心地よい歌。
「友情関係」は友情であって決して愛情でないもどかしさを歌っているけど、 これもそのもどかしさが爽やかさに変わりひろ子さんにぴったりだ。
タイトル曲の「恋文〜哀愁篇〜」。 これはまさに大人の愛の歌だと思った。 このままでいたらなら ささいなことで 真実のしあわせを 傷つけそうです
あなたがけが 大切なひと 信じるために 別れましょう
今まで色んな曲を歌を聴いてきたけど、 信じるために別れるというフレーズは 聴いた事がないような気がする。 本当に好きだけど別れる場合はそうかもしれない。 心が離れてしまって別れることと紙一重だとも思えるけど、 心が離れることを予感して その前に別れましょうというのは 本当の愛情かもしれない。
ラストの曲「再会橋」では十年過ぎたらこの橋で逢いましょうと始まり わたしが出会ったのは このわたしだった で終る。 高校を卒業する頃に 「来年や再来年じゃなくて、10年後に逢いたいな。」 と言っていた友達を思い出した。
全9曲どれもストーリーがしっかりとあり、抒情豊かで素晴らしいが、 どうしても玉置浩二作曲の「交差点〜そう それがそう〜」が 一番心に響き渡る。 玉置浩二のメロディーにはひろ子さんの声が もっとも似つかわしいと思えてしかたがない。 この曲が二人の最後の作品ならば残念なことだと思う。 控えめなメロディーをくっきりと浮かび上げるような発声。 ひたむきに生きて ただ夢を見つづけ その人だけに 起こるいたずら
まさに二人はそうだったのかもしれない。
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