| 2005年10月11日(火) |
「夏が来た!」 キャンディーズ |
キャンディーズのオリジナルアルバムはファーストアルバム以外は聴いた事がない。 ベストアルバムとライブ盤、ラストのファイナルカーニバルでシングル以外の曲を少し聴いた程度だ。
この「夏が来た!」というアルバムも夏向けの明るくてかわいらしい曲ばかりかなあと思いながら聴いてみた。
しかし、全曲聞き終えた今はこのアルバムは夏というより、秋の落ち着きが感じられるアルバムだと思った。 3人の声のファルセットが重なる部分は不思議な上昇感がある。 決して珍しい声質ではなくて、よくあるような声なのに、3人の声が合わさってファルセットになっていくと、ふわっと中に浮くような気がしてくる。 ミキちゃんの声はしっかりとした腰のある声だと思う。 音程もしっかりしていて揺るぎがない。 スーちゃんの声はふっくらとしていて、時々ゆらいだりする。 蘭ちゃんの声はとてもきれいなクリアな声だ。
スーちゃんが歌う「MY LOVE」はとてもしっとりと大人っぽい。 秋色の曲だと思った。
ミキちゃんが前半を歌う「さよならバイバイ」は声がピンと張り詰めていて、 後半はスーちゃんの柔らかい声が目立って、クライマックスで蘭ちゃんのちょっとしっとりした声が加わって、メリハリがあってよい。 それぞれの声の魅力がよく出ている1曲だ。
おそらくLPレコードではA面のラストの曲であろう「めぐり逢えて」は 最初から最後までしっとりとしたバラードで、きっちりと歌っている。
B面最初の「SAMBA NATSU SAMBA」「行きずりの二人」はアイドルらしいポップス。
「季節のスケッチ」は若葉の香りがするような明るいテンポのよい曲だ。
「MOOON DROPS」と「雨の日に偶然」はムーンライダーズの岡田さんが作った曲だけあって、これはかなり難しい。 「雨の日に偶然」は雨がしとしと降っている感じが良く出ていて、ちょっと淋しげな声が印象的。 知らずに聴いたらキャンディーズの歌とは思えないだろう。 ラストの「恋はサーフィンに乗って」も前半のミキちゃんのしっかりした声と後半の蘭ちゃんの高くて細い声が印象的でよかった。
「夏が来た!」というタイトルのわりには秋風が似合うようなしっとりした曲が多くて、1曲、1曲丁寧に歌っているなあと思った。 キャンディーズはオリジナルアルバムもしっかりと作っていたのだなあと今更ながらに感じた一枚。
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