HARUKI’s angry diary
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| 2005年01月18日(火) |
クマとの馴れ初め その1 |
HARUKIは、自分でも信じられないが、受験したのは某大学の教育学部の美術専攻科だった。 クマはそもそも絵描きを目指していたので、本来なら某芸大に行きたかったらしいのだが、受からずに浪人していた。
そして、HARUKIは奇跡的にその学部に受かり、間違って(笑)進学した。クマは「このまま浪人をしていても」と考えたらしく、せっかく美大に受かっていたのに、なぜかHARUKIと同じ学校を選んだのだった。
HARUKIの受かった学部は、美術専攻の中でもとくに実技を重視しているクラス。たった30人しかいないクラスの中のほぼ85%が、芸大浪人をしていた人たちだったので、新入生と言っても最年長のヤツは28歳(大汗)。
HARUKIは、授業が始まったその日に「あぁ、この専攻を選んだのは間違っていたぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」(←後の祭り)とひどく後悔した。なぜなら周囲の人間はめちゃめちゃ絵がうまかったのである(号泣)。 とくにクマの絵のうまさは群を抜いていて、なんでこんな絵がうまい人と一緒にイーゼルを並べないといかんのだろう、とHARUKIは落ちこぼれ感300%で日々グレそうになりながら授業に通っていた(号泣)。
後でクマに聞いたところ、入学してすぐ新入生の遠足のようなものがあったのだが、その時点でクマはHARUKIのことが好きになったんだそうだ。←ホントかぁ?(笑) 一方HARUKIは、ただの味噌っかすだと自分で思っていたので、めちゃめちゃ絵のうまいクマなどは、雲の上の人。
そんなHARUKIでも、一応BFは出来た。だが、そいつとはちょっといろいろあって(汗)半年くらいで別れてしまった。 その後、HARUKIは、学校外の男と付き合い始めた。この男は司法試験浪人をしていた7つも年上のヤツ。ヤツは基本が受験勉強なので付き合うと言っても、試験がせまる数ヶ月前からは、まったく会えなくなる。 その期間は、HARUKIはフリー。←やりたい放題とも言う(笑)
一方クマ。HARUKIの記憶では、1年の夏ごろには付き合っている女がいたと思うのだが、クマが言うにはすぐ別れたらしい。
そして大学3年になった頃。 クマがHARUKIに交際を申し込んできた。 調度その時期は、HARUKIのやりたい放題の時期(笑)だったので「付き合っている男がいるけどいいのか?」と何度も念を押したにも関わらず、クマは「かまわない」と言うので、付き合いが始まったのだった。
3年にもなると授業も細かい専攻に分かれていたので、絵が苦手なHARUKIは染織を専攻していた。もちろんクマは絵画専攻。 卒業に向けて単位の計算をしていたら、単位が足りないことに気付いたHARUKI。しょうがなく絵画の授業を一コマ取ることにした。
すると教授が言った。 「モデル(もちろん着衣)やりなさい。それで単位あげるから」 わーい!どうせ描いたって、Cに決まってるんだから。 めちゃめちゃうれしいご提案である。今考えるとこんないい加減なことでいいのかなぁとは思うが、それが美術科の有り難いところである(笑)。
というレベルのHARUKIだから、成績優秀なクマは、この上ない助っ人だった。ちなみについ最近聞いた話なのだが、クマは、たった一つの科目を除いてすべてAだったという。すげーーーーーーー。
おかげで非常に楽しい付き合いが始まった。←おいおい
再会してから知ったのだが、クマは子供の頃から無類の漫画やアニメ好き。ついでに言うと、お笑い(漫才や落語)好き。でも、当時クマが貸してくれる本は、なんだか難しい本ばかりでそんな趣味があるなんておくびにも出さなかった。HARUKIは「クマと付き合うのは大変だぁぁぁぁ」といつも思っていたくらい。 それだけクマはHARUKIにカッコをつけていたのだろう。
今考えると、当時クマがちゃんとスを出してくれていれば、ここまでこじれずにすんなり行けたような気もするのだが。ま、それはいっか。
HARUKIのやりたい放題の時期が終わってからもクマとの交際は続き、当時HARUKIは二股になっていた。←今考えるとひでぇ話 学校外の男ともなんとなく別れられないし、クマとの付き合いもやめられないし。
さて、4年になろうという頃になると進路も決めないといけないので、みんななんとなく気ぜわしくなってくる。
今でも忘れられない。 吉祥寺にある冬枯れの井の頭公園でいつものようにデートしていたとき、クマがいきなり言ったのだ。
「ボクのお嫁さんになってくれないかなぁ…」
どっひゃぁぁぁぁぁぁぁ。いきなりかい! HARUKIは、とにかく卒業して就職して、自分で金を稼げる人間になろうと決意していたので、当時は“結婚”などということは、まったく頭になかった。 二股になっていても別れられないのだから、もちろんクマのことは好きだった。でも、いっつもクマにいろんなことの面倒をみてもらっていたので、このままクマと一緒にいると自分がダメになるかもしれない、と思って悩んでいたのだ。
自立のさまたげになる男と付き合い続け、そのまま結婚になだれ込むのはいかがなものか、と。
さらにHARUKIは、育った家庭環境のせいで、世間でいうところの「結婚してごく普通の家庭を作る」というイメージが、当時、自分の中でどうしてもわかなかった。 この点については、30過ぎてからたっぷり自分探しの旅をしたおかげでいろいろ修正することが出来たのだが、若かったHARUKIには、それが精一杯の結論。
そこでHARUKIは「今は結婚なんて考えられない」とクマに言った。
この言葉に打ちのめされたらしいクマは、一通の手紙を残し、HARUKIの前から姿を消した。
その後、1年間。同じ学校に通っているのに、絶対HARUKIと会わないように、クマは行動し続けたのだ。 もちろん専攻が違うので、4年になると同じ授業を取ることはない。それでも同じ学年だから顔をあわせる機会は多々ある。おそらく会いそうなときは、欠席するなどして、クマはそれを巧妙に避けたのだろう。 どーーーーしてもHARUKIはクマと顔を合わすことが出来なかったのだ。
HARUKI的には、嫌いになって別れたわけではないし、「今はまだ結婚は考えられない」と言う答えで、こんな仕打ちをされたのでは、悔いが残る。
友人を通して、「なんとかもう一度話をしたい」と最後の1年間は、言い続けていたのだが、それもかなわなかった。
ところが、これも後でわかったことなのだが、間に入っていた友人たちが、どうもクマにきちんとHARUKIのこの思いを伝えてくれていなかったらしい。逆にクマの方は、「HARUKIちゃんには、年上の彼氏がいるのだから、身を引け」と言われていたとか。
クマは、卒業式にはちゃんと出席していたらしいのだが、クラスのほうには現れなかった。 そして、HARUKI的には、クマに会える最後のチャンスである謝恩会。これにもクマはHARUKIとの接触を避けるために、参加しなかった。
ここまで来ると、HARUKIは「完全に嫌われた」と思うしかない。
こうしてHARUKIは、クマへのなんだか納得のいかない想いを抱えたまま就職し、新しい人生をスタートした。
Mikan HARUKI
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