プルースト5巻ゲルマントの方に。 よく考えるとあと9冊もある。 本の中にいつも小冊子がついていて 学者達がプルーストについての思いを 語っているのがおもしろい。
今回は加賀乙彦氏。 ドストエフスキーは幼少の頃 父親が大嫌いで、作品の陰にはいつも 父親殺し願望がある。一方でプルーストは 父親無視。存在すらも感じないと。 祖母、母達女性の描写は詳細に語られているのに。
トルストイのように血族関係を網羅した現実世界、歴史上の出来事に 接続させるのではなく作品の世界で円環を閉じてしまい 広がりよりも深さを、現実よりもフィクションを重しとする 作風であると。
フィクションに重きをおいているから、 起承転結のストーリは置き去りにされ 読み手を欲求不満に陥れるのだろう。 甘美な煙に巻き込まれた遭難者だ
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