りえるの日記

2005年10月11日(火) 強行軍(アルル、レ・ボー)

レ・ボー、ポン・デュー・ガールのオプショナルツアー。
午前中だけのコンパクトなコース。50ユーロ

ホテル前にガイドの車到着。
若いフランス人女性だ。3人で出発。
彼女はフランス語しか話せないらしい。
簡単なフランス語で時々ガイドをしてくれる。
彼女に日本をよく知っているかと聞くと、
「全然」「東京と神戸ぐらいなら名前は分かる」と。
日本の知名度もそんなものなのか。

車窓の景色を眺める。
背の低いぶどう畑が広がる。
ポン・デュ・ガールはニームとアビニヨンの中間にあたり
緑深い谷を流れるガルドン川に巨大な石の橋がかかっている。
以前は一番上の細い道も歩けたらしいが、10数年前から禁止されている。
橋の脇の森の小道を歩く。木々の隙間に小鳥たちがさえずる。
小さな木の実を食べ、可愛らしい鳴き声。
橋よりも、この小鳥の愛らしさに心を奪われる。
景色の瞬間の映像。

30分程散策し、車に帰る。
彼女は小説を読みながら待っていた。

さあ、次はレ・ボーだ。

アルルとサン・レミ・プロヴァンスの間、そびえ立つ白い岩山の難攻不落の 城塞。
ごつごつとした白い広大な岩山。
ダンテ「地獄門」のモチーフにもなっている。
石畳を一歩、一歩踏みしめながら、街を歩く。
吹き付ける冷たい風とどんよりと曇った天気がもの哀しい尊厳さを
彩る。
ギロチン、石を投げつける大砲が殺風景な草むらに飾ってある。
ふと下を見ると、小さな小学校がある。
無邪気な子供たちが校庭で遊んでいる。
上の世界では時間が止まり、すぐ近くの下界ではいつもの日常が
規則的に行われている。

廃墟の街をあとに、アビニヨンに戻る。

午後からはアルル。
列車の時間まで1時間程あるので、長距離バスを探す。
バスの運転手さんに乗り場を聞くと、道路の向かいにすぐあった。
入り口にENTREEとかいてある。
一歩足を踏み入れると悪の洞窟のように真っ暗だ。
これは怖い。ベニス行き等、色々なバスが止まっているが
この乗り場に足を踏み入れる勇気はないので、列車にする。

アルル駅に到着する。田舎の駅周辺はだいだいガラが悪い。
チンピラ風の男性に大声でからかわれながら、アルル中心街に進む。
これも街への道の洗礼か。

闘技場近くのホテルレストランで
フランス料理のビュフェ。
安くて、おいしい。牛肉の赤ワイン煮、キッシュ、チーズ
様々な惣菜。ホテルのウェイトレスが妙に愛想がいい。
レストランの壁には、闘牛士の写真が飾られてある。
闘牛(コリーダ)。本物の闘牛風景を一度見たい。

サン・トロフィーム教会
ロマネスクの教会。回廊の美しさ。
回廊に迎え入れてもらいたいがために、立ち寄る。
石の冷たさに立ち込める静謐さ。かつての修道士達が瞑想の時間を過ごした道を私も一緒に踏みしめる。柱の彫刻も素晴らしい。

近くのエス・パス・ゴッホとカフェにも行く。

暗くならないうちにアルル駅に戻る。
列車は1時間後だ。切符を買って、待合所で切符を買う人々を眺める。
アルル駅の駅員さんは親切だ。表情豊かに話をする。
残念な顔、喜んだ顔、最後は握手で終わる場合もある。
見ていてあきない。

夕食は近くのスーパーでチーズ、クラッカー等を買う。

ホテルで明日のタクシーを予約をし、ひと安心。

ハードな旅路なので、9時頃には寝てしまう。







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