りえるの日記

2005年09月05日(月) 美意識

最近、仕事が忙しくあまりフランス語の勉強ができない
朝、ラジオのフランス語を聞くのがやっと。

レオノール・フィニ展に行く。

研ぎ澄まされた美意識に触れる歓び。
絵画、仮面の物質だけでなく、自分の存在自体を
芸術品として作り上げる。

ボードレール「悪の華」を生涯の愛読書とするレオノール・フィニ

ボードレールは情婦ジャンヌ・ヂュヴァルについて次のように言っている
(図録より)
「彼女は美しいどころかそれ以上のもの、驚きと言っていい。
彼女の中には溢れんばかりの暗闇があり、彼女から発せられるものには
ことごとく深い夜がある。彼女の二つの瞳は、微やかな光を放つ謎を
秘めた洞窟さながら、そして眼差しは稲妻のよう。つまり
闇の中の爆発なのだ」

レオノール・フィニの写真を見れば見るほどこの描写があてはまる。

毒婦と深い夜の美しさ。

今回の展覧会でも本の栞としてポストカードを買う。

列車のコンパートメントに向かいあう麗しき女性。
密室に広がるエロティシズム。

フィニは語る

「コンパートメントは不安を与えると同時に保護された場所でもあります。
束の間の共謀の場。そこでは皆が見せかけの眠りにつき、
閉所恐怖症的な、そして恍惚とした犯罪的な夢に没入しているのです」

「コンパートメントは劇場の桟敷席に似ている。まるで男女の密会の場所であるかのようなコンパートメントの中で、幻想的でエロティックな夢のような
「劇中劇」が展開しているのである」

暖かな夜のオレンジ色の光に包まれながら、列車の旅にでたくなる。




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