最近、仕事が忙しくあまりフランス語の勉強ができない 朝、ラジオのフランス語を聞くのがやっと。
レオノール・フィニ展に行く。
研ぎ澄まされた美意識に触れる歓び。 絵画、仮面の物質だけでなく、自分の存在自体を 芸術品として作り上げる。
ボードレール「悪の華」を生涯の愛読書とするレオノール・フィニ
ボードレールは情婦ジャンヌ・ヂュヴァルについて次のように言っている (図録より) 「彼女は美しいどころかそれ以上のもの、驚きと言っていい。 彼女の中には溢れんばかりの暗闇があり、彼女から発せられるものには ことごとく深い夜がある。彼女の二つの瞳は、微やかな光を放つ謎を 秘めた洞窟さながら、そして眼差しは稲妻のよう。つまり 闇の中の爆発なのだ」
レオノール・フィニの写真を見れば見るほどこの描写があてはまる。
毒婦と深い夜の美しさ。
今回の展覧会でも本の栞としてポストカードを買う。
列車のコンパートメントに向かいあう麗しき女性。 密室に広がるエロティシズム。
フィニは語る
「コンパートメントは不安を与えると同時に保護された場所でもあります。 束の間の共謀の場。そこでは皆が見せかけの眠りにつき、 閉所恐怖症的な、そして恍惚とした犯罪的な夢に没入しているのです」
「コンパートメントは劇場の桟敷席に似ている。まるで男女の密会の場所であるかのようなコンパートメントの中で、幻想的でエロティックな夢のような 「劇中劇」が展開しているのである」
暖かな夜のオレンジ色の光に包まれながら、列車の旅にでたくなる。
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