りえるの日記

2005年01月14日(金) エレオノーラ

ポーの小説にでてくる女性は魅力的だ。
憂いがあり、はかなげで、神秘的。
今日読んだ「エレオノーラ」。
この作品はノヴァーリス「青い花」を読んでいるようだった。
奥深い谷間に住む私とエレオノーラとその母。
幼馴染の二人の愛が生まれる瞬間の表現がいい。

「私たち二人は蛇のような木の下で、互いに強く抱き合いながら、
自分たちの姿の映っている無言の川の水を見下ろしていた。

私たちはその川の水から恋愛の神エロスを呼び出したのだった。
そして、今、エロスが私たちの祖先伝来の情熱的な魂に火をともすのを感じた。」

静かな時に潜む情熱。

この作品のBGMはドビュッシー「ペレアスとメリザント」が
似合う。


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