りえるの日記

2004年11月12日(金) 見事にクリア

潤一郎ラビリンス犯罪小説集朝の通勤電車で読了。

人間の情念、情欲がうずまく犯罪。
悪人の心根。
純粋だが、愚鈍な女性の怖さ。
夜になると顔と顔をぴったりくっつけて、
もう愛していない妻のさめざめと流れる涙が
自分の頬を伝わるときの怖さ。

全編にわたり楽しめた。

次は、トーマス・マン「リヒャルト・ヴァーグナーの苦境と偉大」
ワーグナーのオペラを聴いて、一体ワーグナーの魅力とは
何なのか知りたくて、この本を買った。
大作ぞろいのオペラを聞く際の手助けになればいいな。

乱歩「黒蜥蜴」谷崎「蘆刈」を読めば、自分が買った本は
全てクリア。

また新たにどっさり本を選び、買う瞬間を考えるだけで
わくわくする。
それまで、持っている本で我慢、我慢。


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