Rocking, Reading, Screaming Bunny
Rocking, Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


全日記のindex  前の日記へ次の日記へ  

*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


この日記のアクセス数
*1日の最高=2,411件('08,10,20)
*1時間の最高=383件('08,10,20)


2005年03月21日(月)  Transformer

読書量は年間120〜150冊、それがネットを始めて以来、半分以下に落ちていた。しかし最近また本を読む時間が少しづつ増えてきつつある。
最近はまったのが宮沢章夫という作家。この5、6年、本は殆どネットで(PC購入前は紀伊国屋の携帯用サイトで)買っているが、この作家はそういうネット・ショッピング中に「お薦め」されたのだ。書名と内容紹介だけでもう面白いと決めつけ、2冊買ってみたらはまったので、すぐまた3冊買った。本来は劇作家で戯曲など書いているようだが、私が買ったのは全てエッセイ。

「牛への道」に収められている機械翻訳の話。ある女性がネットの機械翻訳サービスを利用したところ、(当然だが)おかしな翻訳が送られてきた。そこで 「彼女が知ったのは、『最新の人工知能の研究成果』はこの程度かという当たり前の結論ではなかった。彼女はむしろ、その『日本語』に魅力を感じ、『機械翻訳は使える』とすら思った」 と来る。そしていきなり、カフカの「変身」を本棚から抜き出して試してみるのだ。 「そして臆面もなく機械は訳したのである。予想も出来なかった『出来のよさ』に彼女は気分の高揚を感じた」
更に彼女は「ライ麦畑でつかまえて」の一節を試し、その結果 「何か素敵な発見をしたように思えた」 と来る。
この「彼女」こそ素敵である。つまりはこの作者の感性が素敵ということだが。

自販機で千円札が戻ってくるのに怒りうろたえ、「なぜ戻そうなどと考える。おまえは金が欲しくないのか」ってのもいいなあw

Transformer (変身させるもの *アルバムタイトルの意味は服装倒錯者 *Lou Reed のアルバム。(1972)



前の日記へ次の日記へ