植木屋さんの介護日記

2004年08月07日(土) 歯医者

 きょうは、母親が一日わたしと家で過ごす日。
 例によって、バイタルサインのチェック。とりわけ「尿量」が大事。投薬・経管栄養・水分補給・体拭・更衣、それから洗濯。ここまでを、自分の食事とあわせて2時間でする。そうしないと、仕事をする日には、どこかで手を抜くことになってしまうからだ。手を抜くこと自体はいいのだが、生存に関わることまで「手抜き」しだすと、これは癖になる。

 きょうは「ご機嫌麗しき」ご様子。しばらくわたしの顔をながめて、
「まいいや」とのたまう。なにが「まあいいや」なのか?
きょうは、わたしにも余裕があったのだろう。「まあいい」のは何かを追求する。
 すると、3度目くらいに、にっこり笑って横を向く。これは「あきらめ」の表情である。コミュニケーションから撤退する仕草。

 そうか、「まあいいや」ではないのだ。「あ」の段から、いち音ずつ拾っていく。あ、ピンときた。「歯医者」
 彼女は、わたしの腫れた右顎を見て、「歯医者にいけ」と言っているのだった。オムツを替えてもらっていても、「親」をやろうとする姿勢に、一応脱帽しました、とさ。


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植木屋