変な夢を見ました。
友人(これは現実の知り合い)と、もう一人の人と三人で街角で待ち合わせをする夢です。会っていくらもたたないうちに、何故か数人の男に絡まれて、その対応でいっぱいいっぱいになってしまうという展開でした。
絡んできたのは外人か何か、とにかくまったく話の通じない人びとで、夢中で単語を並べ立て、しまいにGet outとか何とか叫んで追い払ってから、ふと気づいてみると他の二人がいません。
二人は私が押し問答をしている間に信号も渡って、振り返りもせずに歩いていってしまっていました。やっとの思いで追いついてみると、友人は涙ぐんでいる連れ(女性でした)を慰めようとしており、私を迷惑そうに横目で眺めながら冷静に言います。
『あなたが大きな声で騒ぎ立てるから、可愛そうに彼女を驚かせて悲しませてしまった。どうしてもっと穏やかにやれないんだ。自分のことばかり考えてないで周りに気を配れ』
……友人に向かって物凄い勢いで言い返し始めた、自分の声で目が覚めました。
周囲の状況も人の様子も、どこにも破綻がない現実そのものだったので、目覚めてからも言いかけた言葉がそのまま続いていたほどでした。冷静に考え直せば、友人はそんな時にそんな行動をとるわけがない、むしろ真っ先に割って入るような人なので、個人がどうこう――というより象徴的なパーツとして登場したんだと思われます。
しばらくぶりに個人用の日記を読み返してみたら、ここ一二ヶ月の間に何でまあここまでというほどトラブルが度重なっていました。忍耐力を総動員してしのいでいたのですが、妙に疲れやすくなり、実感的な心象風景は夢の通りになっていたようです。
人間関係を穏やかに収める。というのが大テーマでした。やってみたらそれで幸福になるどころか、夢の中にまで後悔が追いかけてくる始末。中々思うに任せません。無駄なことをしたとも思いませんが。
人と人との関係の落としどころとして、相容れず対立する、というのも立派な選択肢の一つです。コストが大きいため扱いがデリケートになりますが、他にやりようがないと感じれば仕方がありません。これも結局のところ、それぞれの人の分に応じて決まるものなのかと思います。
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