今年も七月二十六日の零時を回りましたので、ひとつ馬齢を重ねることになります。二十八歳になりました。
年齢と一人暮らし・学歴職歴・結婚の予定なし、と条件が揃っていることでもありますので、生活の周辺状況はぶっちゃけ物凄く典型的に世知辛いです。家からの突き上げがそろそろ哀願口調になりつつある現在、誕生日といっても西を向いて笑う以外にすることがありません。
ただし、そうしたしょっぱい現実をまあ一時置いて考えれば、この一年少しも無駄にしなかったよな、というのは自信をもって言い切れます。昨年から使い始めたほぼ日手帳のおかげで、生活の軌道がだいたい追いきれるので、よけいにそれははっきりしています。
阿呆な趣味ではありますが、その時その時夢中になれることを精一杯楽しみました。一年前にどうしようもなかった人間関係も、少しばかり処し方を覚えました。どうもいつも時間が足りないような気ばかりしていましたが、その分隅っこまで生活を味わったと思います。さらに自分としては最大の収穫、医師のお墨付きでちょっとした持病が改善しました。三年来の懸案事項だったもので、これだけでも本気で何者かに感謝を捧げていいと思います。
27歳の最後のプレゼントかもしれませんが、この前の週末は本気で遊び倒しました。新しい友だちと一番古い友だちと、語り倒し飲み倒し楽しみ倒して下宿の滞在時間が異常に短かったです。妙な言い方になりますが、「ものが友情であっても、ここまで人を好きになることがあるんだなあ」としみじみした気分になりました。一部人前でやっちゃいかんことを堂々とやってしまったような気がする。まあいいや嬉しかったし。
体力が整い、下地を積んだら、次にすべきは具体的な行動を起こすことです。去年のこの時期はあまりものが見えていなかったので無理でしたが、今は目標の設定と整理もできるはず。というわけで、一年後には成果を数え上げます。上のような、ごまかしのテクニックをフル活用するのはなしでいきましょう。
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