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ムシトリ日記
加藤夏来
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2005年06月12日(日)
拳で語れ

ほも好き友と駄弁りに出かけたついでに、友繋がり初対面の方々と機関銃のように語りを入れてきました。やたら楽しい(笑)。ここ何日か胃の調子がおかしくて消化不良だったのでさえ、かなり軽減されて、自分の体の現金さにびっくりです。類は友と言いますが、おかしい友の類をたずねると必然的に面白い方向に行くんでしょうか。ほんとに初対面かというぶちまけトークが繰り広げられておりました……。

最近しみじみ実感することですが、大人になればなるほど面白い奴は増えていきますね。よく考えてみれば空っぽの器の中に、それぞれに違った酒を盛り込んでいくんですから、味が限りなく多彩になっていくのは当たり前のことなんですが。

アブサンのような、耽溺しないように注意を払わなければいけない方もいます。普段の晩酌に使う平明な味なので、生活していくには決して手放せない人もいます。売り出し途中の新製品の発泡酒みたいに、これからどう位置づけられていくのか楽しみで仕方ない男もいます。この世には平凡な人間なんて一人もいません。

さよならだけが人生だ、と古い歌の文句に申します。上等です。たくさん出会いましょう。そして、納得のいくまで杯を傾けましょう。注ぐ酒の名を、情熱といいます。その味も知らず旅を終えるのと、干した杯の虚しさによって美酒の価値を知ることとは、魂の熱さにおいて決定的な違いがあるものと思います。