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ムシトリ日記
加藤夏来
→ご意見・ご指摘等は

2004年09月18日(土)
まだまだほとんど人が来ていないので、微妙な話題もしてしまうのです。

こちらのブログ(9/10分参照)


ことの起こりの日記はすでに見えなくなっていますが、この日の記述だけでも充分に見るべきものがあると思います。トラックバックとコメント欄にも注目。

日本の同人会全体が著作権者の"お目こぼし"によって成立しているというのは有名な話ですが、これはこと日本国内に限った場合の話で、ここのような海外版権にまたがる分野となると、問題はことさらに微妙なことになります。(日本国内においてなら好き放題でいいということにはなりません!!!)

当たり前ですが、二次創作は大手を振って歩けるものとは違うわけです。例えるなら不倫の愛。秘すればこその花というべきでしょうか。
ガチに名誉毀損の話をすれば、棄却されるには以下のような条件が必要とされます。



1.事実の公共性 
公共の利害に関する事実なのか、どうか

2.目的の公益性 
もっぱら公益を図る目的でなされたものなのか

3.事実の真実性



この件について言えば、「RPSを表に出すことで起こると予想されるトラブルを未然に防ぐ」という目的が、公益と認められるか否か。むつかしいんではないかと思われます。法律には「公序良俗」というものの考え方がありまして、そもそも「よくないこと」(法律的に)を目的とした行動は守ってもらえない、という前提が存在するもので。

(例えばこんなことです。「○万円で息子を裏口入学させてやる」という契約を取り交わして、金を払ったあとにとんずらされてしまっても、裁判所は契約違反の訴え自体を取り扱ってくれません。これは感覚的に理解できると思います)

となると、親告罪とは言え「著作権侵害を必然的に内包する創作活動」を保護しようとすることが、公益と認められるかどうかは疑問であるわけです。

ただ、不倫の愛にも仁義があるように、「やぼなことするんじゃねえよ」という、言わば仲間内の掟は存在します。この出品者さんはそれに違反してしまったと見るのが妥当でしょう。



つーか、この場合問題はそっちじゃなくて



……誰よ。この通報者氏は。

言わばただの傍観者なのに、何ゆえトラックバック先にまで反論を書きこむ。管理人に対する脅迫みたいなことに言及する。そもそも「ネットオークション会社から業務妨害で訴えられる可能性が」とか言ってますが、業務……お金儲けを最大に妨害されてるのはどう見ても出品者の方でしょう。
ちなみに、大本の行動原理である「管理人個人が訴えられると、同人界全体が迷惑をかけられる」という論理も今一ピンときません。

ああ。

ご当人でいらっしゃいますか?(笑)