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2004年07月24日(土) セックス、しよう

昨日は土用の丑の日だった。

閉店前に買いに行こうかなあと思ったけれど
それでは夕飯に間に合わないので
翌日にしよう、と丑の日自体は、普通のごはん。
特売100円の生ハンバーグを3つ買って
玉葱とパン粉で嵩増しして4つに分け直す。
焼いて、あっさりとポン酢のたれ。つけあわせはにんじんのキャセロール。
あとは、肉じゃがと冷や奴、みそ汁、子どもには納豆。

今日は、案の定、昨日高かったうなぎが安くなってた。
とはいえ、4人分、4串買うのは痛い。
長焼きを1本買って(580円)それを刻み
酢飯のご飯に、キュウリの千切り、ごまといっしょに混ぜ込む。
上から錦糸卵をふりかけて、うなぎの混ぜ寿司となった。
豆腐と水菜のサラダ、こんにゃくのきんぴら。
ニンニクの芽とむね肉の豆板醤炒め。

明日は、じゃがいもがいっぱいあるから、コロッケにしよう。

*******

今日はスポーツクラブへ行った。
先週、ヒロといっしょに行ったレッスン。
ヒロと過ごした時間が、今はすごく遠いように思える。

なぜか、ヒロの交際相手の方、数人と
メールのやりとりをするようになってしまった。

中には、彼氏を3人抱えながら、ヒロとも逢った人もいた。

複数の人とつきあうのは、精神衛生上、いいらしい。
特定の相手に必要以上にのめりこまないから、と言う。

「切ないとか悲しい思いはたくさんだよ!楽しくリフレッシュ、が目的・・
その方が相手も気楽だと思います。」と。

私にも、すすめられた。

でも、私にはできない。

あの夜。

ヒロは、もちろん携帯を見た私をひどく怒った。
怒鳴った。すごい剣幕だった。
私はもちろん詫びた。

布団を別の部屋に運び、違う部屋で寝ようとするヒロ。
私はもう、ただ呆然としてしまって、ずっと、ダイニングで座っていた。

ヒロがやってきて、布団で寝るように言う
「もう少し、こうしていたいから、どうぞ先に寝て」と私。
「お客様ですから。寝てください」とヒロ。

さんざん押し問答の上、
「あなたが、隣で寝てくれるのなら寝ます」
というところに落ち着いた。

布団をならべて寝る。さみしくて、ヒロの布団に潜り込む。
ヒロは私をだきしめ、ずっと頭を撫でていた。
涙がとまらなくなった。
ここにいるのは、誰なんだろう。
宇宙人がそうっと来て、私のヒロを食べてしまって
入れ替わってしまったんだろうか?

昔、私とヒロが喧嘩したことがあって
2週間ほど、連絡をとらなかったことがあった。
やがて仲直りしたとき、ふざけて
「連絡とらなかった間、さみしくて、他の人とやっちゃった」
と冗談で言ったことがある。

ヒロは血相を変えて。
その時も、泊まりだったから、また自分の布団を持っていってしまった。
私は冗談なのに、あまりにもマジでヒロが反応したから
あわてて追いかけて弁解した。
追いかけるとまた違う部屋にいってしまって
説得に苦労した。まさかそんなにマジで反応すると思わなかった。

私が、不倫の関係だからお互い権利はないっていうんじゃない
の?
と聞いたら、ヒロは言った。
「ほんとうに、そんなこと思うの??」って。
ヒロと私は不倫関係。でも、お互いがありながら、
他の誰かと関係することがいいか悪いかは、
「常識で考えればわかるでしょう?」って。
私に、言ったのは、ヒロだった。

あれもすべて、演技だったのだろうか?

見なければなかったことになっていたんだろう。
知らないほうが、よかったんだろうか。
それとも、すべてがわかって、よかったんだろうか。

答えは出ない。

ヒロと、最後に過ごした、別荘での時間。
ぼうっとし、さんざん泣いて、翌日片づけをし・・・
これからどうするのか、あまりのことの大きさに
どうしたらいいか、自分でもわからなかった。

雨戸を閉めて、出ようかというとき
向かい合ったヒロに、小さな声で言った。

「セックス、しよう」


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