【感想】04/05/04 キャッツ「回顧」
グリザベラ…重水由紀
ジェリーロラム=グリドルボーン…鄭 夢秋
ジェニエニドッツ…服部良子
ランペルティーザ…真鍋奈津美
ディミータ…飛田万里
ボンバルリーナ…池田さやか
シラバブ…池田祐実子
タントミール…高倉恵美
ジェミマ…王 クン
ヴィクトリア…大月 悠
カッサンドラ…井藤湊香
オールドデュトロノミー…石井健三
アスパラガス=グロールタイガー/
バストファージョーンズ…渋谷智也
マンカストラップ…趙 宇
ラム・タム・タガー…荒川 務
ミストフェリーズ…蔡 暁強
マンゴジェリー…李 涛
スキンブルシャンクス…岩城雄太
コリコパット…徐 元博
ランパスキャット…三宅克典
カーバケッティ…齊藤 翔
ギルバート…千葉ヒカル
マキャヴィティ…赤瀬賢二
タンブルブルータス…井水 類
(敬称略)


(※千秋楽後、5/7〜5/13に書かれたものです)
今日の席は下手後方の通路からさんばんめ。座ったことのないブロックだったのでとても楽しみだったわけですが、いざ席についてみると、こ、これは…!
はじめてキャッツを観たときと見え方がとても似ていたのです。
あのときは前方ブロックだったんですが、角度的にうおっ!と思うほど近かったもので、初見時の思い出がどばーっと甦ってきて涙出そうになりつつ、今日は初心にかえって舞台の中心というかライトの当たっているところを見ていようとオペラグラスをしまったのでした。
そんなわけで、思い出話が挿入されたしめっぽいかんじでお送りいたします。(笑)

オーヴァチュア。
「ドン!」が胸にしみる…。初見時は音に相当びっくりして、しかも舞台が回るなんてことも想像していなかったので呆気に取られていたなあ。そして多分ランパスキャットの気配に「ほんとに猫がいる…!」と思ったんだっけなあー。目チカは怖かったっけなあー。いきなり回顧モードでした。それにしても三宅ランパスキャットさんの耳は固そうだ…(笑)

ジェリクルソング。
荒川タガーさんは目が大きいという程には大きくはないとは思うんですが、低い姿勢で顎を引いて上目遣いで睨むとたまに光を反射してぎろんと光るのでちょっと怖いのですよ。でも声はヤング(笑)なのでそのギャップが良いのです。
「ジェリクルすべてできるー」(かな?)でころころ踊る3匹が千葉ギルバート蔡ミストフェリーズ徐コリコパットとちいさめ(イメージかも)で揃っているとなんだか可愛いなあ。


お嬢さんを描くのもあれなのでシラバブにしてみました。(すいま…)

ネーミングオブキャッツ。
ランペルティーザが近くにいたのですが、ちっさくてほっそくて本気で可愛かった…! しかもかなりロックオン気味で大胆に顔を近づけるのです。うーん、これをやられたら腰が抜けそうだ…。コリコパットが戻るときに下手扉の壁の少し高いとこにある穴にひょいっと入っていったのに驚きました。後でゴミにまぎれて足場があったのは確認したのですがどこに掴まって上ったんだろう。
ヴィクトリアのライティングがとても綺麗に見える席でした。スポットライトを浴びて登場するコリコパットは嬉しそうに(得意げに?)微笑んで見えるのですがこれはメイクのせいなのかしら。
マンカストラップの「はるかなる天上の世界へ!」は以前よりどっしり力強くなった印象があるなあ。格好良いなあ。

ジェニエニドッツ。
ねずみが大暴れでかーわーいーいー。そういえばシラバブも側転して出てくるんですよね。何気に貴重なのかも。
「すてきなおばさんねこ」のところのマンカストラップがジェリーロラムの頭を、撫でるんでなく後頭部を下から支えるようにする手つきが好きなのですが、これはあれだ、「車をバックさせるときに助手席のシートに回す手」みたいなものでしょうか(←いやよくわかりませんが、というか普通に運転しててもやらないよなああれ。脱線)
リーダーに抗議しようと振り向いたらおばさんが沈没して視界から消えてて「…あ」となるタントミールと、笑顔で泡立て器(?)を振り下ろすタンブルゴキブリがお気に入りなのです。タンブルブルータスが笑ってるとなんだか無性に嬉しいのですよ。

ラム・タム・タガー。
連れ去られたのが3歳くらいの非常に小さな女の子だったのですが(まさに連れ去り…)、いつもならすぐに踊り(回し?)だすところでしばし放置の間があり、周りの猫たちもなんとなく静まり(気のせいかも)、その間女の子もぽかーんと不思議そうに余所見していたりして大変可愛らしかったのですが、あれはひょっとして、連れてきてみてからその予想外の小ささにタガー含め猫全員が動揺したりしてたんだろうかとか勝手な想像をしてました。(…小さすぎタガー!)みたいな声がどこからか聞こえてきそうな雰囲気だった。そしてタガーは女の子の側に跪いてきゅーっと抱き締めてよちよち(タガー…)。幼女連れ去り率の高いタガーもついにここまで…としみじみ思ってしまったよ(笑)。
皆を引き連れて踊る場面はほんと良いなあと改めて思いました。荒川タガーさんはとても身軽に踊るので見ていて楽しいです。雌猫のダンスも格好良いんだよなあー。

グリザベラ。
はじめて見たときは、全く気付かないうちにいつのまにか近くに(下手だったので)ぼろぼろのコートの後ろ姿があってぎょっとしたっけなあと。
ジェミマは歌に入る前はずっと目を逸らしているんですね。なんだかずっとジェミマという猫がどんな子なのかいまいち捉えきれずにいたのですが、あ、それでいいのか、と唐突に思いました。大人になりかけのいまいち捉えきれないむずかしい年頃なのかなとか。ジェリーロラムは、どうなんでしょう。なんとなく個人的にグリザベラと何かあったのかとか勘繰りたくなる感じなのですが、ガスも絡んでたりとか、いやこれ以上の妄想は心の中だけにしまっておきます…。(笑)


バストファージョーンズ。
ここの席だとグリザベラナンバーの終わりから待機する黒くて丸いシルエットが見えるんですね。いやしかし本当にいっつも思うけど中にガスと同じ人が入ってることをうっかり忘れそうになります…カーテンコールにもいないしバストファージョーンズさん。ガスとグロールタイガーの演じ分けも見事ですが、ガスとジョーンズさんの2役っていうのはほんと凄いというか面白いなあと今更に思いました。というか分かってて見てても首を捻る…(笑)。
おばさんの「金と力がねっ♪」のとこで耳を傾けてるコリコパットと後ろで「ああー」と頷いてるランパスキャットがお気に入りです。
ガシャーン!とマキャヴィティの気配がすると、渋谷ジョーンズさんはスプーンを構えてびしばし振り回して結構勇ましいかも? その後はやはり両手上げて小走りで(良いよねあの小走り…)わーっと逃げてっちゃうんですが。

マンゴジェリーとランペルティーザ。
はじめて見たときは、このナンバーのあたりで歌は録音なんだろうかと思い始めました(笑)いやそのくらい鮮やかだったという話です、歌もダンスも。「アクロバットと」のあたりはどのペアで何度見てもやっぱり不思議だー。
李マンゴジェリーさんは今日も落ち付きがなくていいなあ。ランペルの尻でどつかれると割と無様にコケるのも良いです。そしてやっぱり床にシーっ!て言う(笑)。「何やってんの」と一瞬であしらうランペルも良いです。やはりどことなく弟姉っぽいような…。
「ラー(裏声)ンペルティーザ!」のひっくり返りっぷりは一瞬ランペルが歌ってるのかと思ったほどでした(笑)。
しかしどうもこのへんで色々思い出してこみ上げるものがあり「だいどころやしょくどうーで」のあたりでもう泣きそうだったよー。ここ好きだー。
最後マンゴジェリーが捕まえにきた雌猫たちにびしばし叩かれてたような気がします。

オールドデュトロノミー。
タガーの声が若いなあーとしみじみ。なんだかこう、学ラン似合いそうです荒川タガーさん(笑)ちょっと素直になってみたツッパリ生徒みたいな。なんだか前にも似たような事を書いたような気もしますが…。そんなことを思っていたら、タガーが歌ってるときにマンカストラップが振り向いて手を伸べるシーンは、タガーをほほえましく見守ってるリーダーみたいに見えてきました(笑)あそこどんな顔してるんだろうリーダー…。
「ジェリクルキャッツよ、舞踏会の支度を!」は一部に注目せずに舞台全体で捉えるとまたいちだんと格好良いなあ。

ジェリクル舞踏会。
ランペルティーザ、姿も可愛いんですが声がもう頭抱えたくなるほど可愛いよう〜。
ダンスはもうほんとみんな素敵。流れは最近だいたい覚えてきたんですが、今日は敢えて考えずに、次は何が来るだろうとわくわくしながら観てました。
それにしてもマキャヴィティは手足(というか腕?)が長いなあ。曲がいったん静まる前に(多分)ランパスキャットと並んで片足で立って腕をぐるぐるのところが好きなのです。
あ、そういえばこないだから気になっていたんですが、ミストフェリーズがマジックで照明を点ける直前、うしろで長老がミストの手つきを「ほっ、ほっ」と真似てマジックに挑戦してるように見えるんですがどうだったんだろう。石井長老はふと見るとお茶目をしている気がするなあ。

メモリー。
やっぱりジェリーロラムはオーブン上のマキャヴィティの前にすっと来て両手を広げるんだー。背中に庇っているように見えるんですが、シラバブを止める時と仕草が似ている気もするし、でもマキャヴィティ動いてたっけ? と様々に疑問を残したまま結局確認できませんでしたが。臆病な猫だったりするのかなー黄色い犯罪王…。
やっぱり聴くたびに好きになるメモリーです。私はこの曲で泣くことはないんですが、幕が終わって照明が点いてざわざわしだすあたりで急にしんみりしてきて、ロビーで缶コーヒー飲みながら少しだけ泣いた。お、思い出が走馬灯のように…。


ギルバートって三毛猫なんですね…。

幸福の姿。
壁からのそっと出てくるマキャヴィティがはじめて見えました。客席に降りてるのかな? そして初見の時からの習性でいつもマンゴジェリーの姿を探してしまうのです。ああ、今日もいたいた、と(笑)。
しかし全体をとらえてみるとここほんとに幻想的で綺麗な風景ですね〜。そしてよく見るとあちこちでミニドラマが。スキンブルシャンクスがなんとなくぽつんと寂しそうに見えるのですよ。最初ミストフェリーズと何か喋って(?)いるのでそのまま一緒にいればいいのに〜とか余計な事を考えてしまうのですよ。でもミストフェリーズは長老のほうがいいのかな…(笑)。

ガス。
ジェリーロラムの歌声が優しくなったなあ、と感じました。カーバケッティはテーブルから頭はみ出させて寝てた…おちるよー(笑)。

グロールタイガー。
今になっては懐かしいがはじめて見たときは2役だって気付いてませんでした…。いやだってほんとに早変わりが分からなかったんだよー。でも事前に基礎知識くらいは入れておいてから見た方があそこは「おおー!」となれたのかもしれないと後から思いました。新しいものを観るときもプログラムくらいは見ておいたほうがいいのかなー。
甘い声の渋谷グロールタイガー様は部下にどう思われてるんだろう。知的っぽいですよね、力で押さえ付けるんじゃなくてこう、何か全員の弱みを握ってるとか。でもタガー踏みますけどね(笑)。荒川タガーさんは踏んだら折れそうだー。タイガーに蹴られたスキンブルクリューは、指でシーってやりながらこそこそ逃げようとしたところをミストクリューあたりに捕まって引き戻されてました。お出迎えシーンではふらつくマンゴクリューをミストクリューが羽交い締めにして、グリドルボーンが降りてくるとそのまま2匹でうひゃーっと抱き合ってしまい、今度はミストクリューがじたばた。面白いなあここ。

スキンブルシャンクス。
うわーそうだよこのアングルだよ初めて観たときのゴミ列車ー(涙)。ライトを持つミストフェリーズがほぼ正面に見えるのです。あのとき下手の壁際にいた友人は「列車がこっち向かって走ってきた…!」と言っていた(笑)。マンカストラップは何か消火器のようなものをぶしゅーっとやって汽笛鳴らしていたんですねー。列車壊れたときも即行で片付けに行ってしまうのでよく見えないんですが…。
戻りますがやくざなやつもーのところでマキャヴィティとカーバケッティとタンブルブルータスが揃って「誰か行け…!」っていう雰囲気になってて面白かったです。その横で若者2匹が肩組んで歩いて来てえいえいと順番に蹴る真似。やくざなマンカストラップは最近何かを主張しているもよう。やくざというより、なんか面倒くさそうなのが乗ってるよみたいな…(笑)。
スキンブルシャンクスは相変わらずいきいきと輝いていました。やっぱりみんなの真ん中にいて愛されているスキンブルが好きだなあ。

マキャヴィティ。
目の前から犯罪王が出てきてもスキンブルはあまり怯まずに威嚇しますね。
マキャヴィティの咆哮に鳥肌が立ちました。いや改めて怖いと思ったー。吼えるとき、一瞬無音の間があって、そこから徐々に吐き出すみたいに唸って吼えるんですが、あの声はなんだか苦しそうにも聞こえるんだよなあー(役者さんでなくマキャヴィティがですね)。などと、これは大分妄想の入った観方をしてしまったと思うんですが、あれはひょっとして悲鳴だったりするんだろうかとか、誰も殺さずに去ったんじゃなく、あれは逃げたんだろうかとか。広島キャッツの公式サイトのマキャヴィティの紹介文の「彼の中にある良心は」が心に残ってたからだと思うんですが、叫んで逃げたのがその良心だったら良いなあとか……いや、すいません、ちょっと遠くへ行き過ぎました(笑)というかこれは観終わってぼんやりしてるときに考えてたことですが。


あらためて絵にしてみると何やってんですか…という気分になるタガー(笑)。

ミストフェリーズ。
車の上に仲良く並んでるコリコパットとジェリーロラムが姉弟みたいで可愛いなあ。ここ、途中でガクンっとなるのは一体どうしてなんだろうとしばらく疑問に思っていたのですが、マジックで固められてた、で正解でしょうか…。最初何か車に感電でもしたのかと思ったんですが、そんな暴力的かつ分かりにくいマジックありえないというかそれはマジックじゃない(笑)。
ところでマキャヴィティがいつ合流しているのかわからないままでした…。あれ、ガスもだ。スキンブルシャンクスは途中から出てくるの見えたんですが。うーん。
ランパスキャットが「おーどろいたもんだ すーばーらしいやつさ♪」って歌いながら手拍子しに近くに来てました。うーんやっぱり好きな声だー。ソロが聴きたいなあ。そういやカーバケッティが長い布をしまう時、横から這ってきて「できた?」って感じに布の行方を見守っていたような気がします。こないだ首に引っ掛かったからかなと勝手に思ってるんですが(笑)。

メモリー。
「ただ一匹の猫を選び出す」の台詞の後に両手を広げて皆を送り出すみたいな仕草をするのを見てると、きみは選ばれなくても良いのかい、とか余計な心配をしてしまうのですが、そもそもマンカストラップがグリザベラを選ぼうと思ったのはどのへんなんだろう。なんとなくシラバブより早い段階のような気がしなくもない…。(笑)

猫からのごあいさつ。
ここを書くとき、記憶を辿るために歌詞カードを眺めながら打ってる事が多いのですが、いま最初の3行あたりから目が離せなくて30分くらい固まってました。い、いかんいかん。このナンバー、猫をふいっと遠くに感じます。さっきまで客席でわいわいやってた猫たちが舞台の上で背筋を伸ばしてスモーク浴びて見下ろしたり睨んだりするのにちょっと圧倒されて、あっ、いま敬虔な心を忘れてた!とこちらも背筋を伸ばしたくなります。石井長老の歌は非常に説得力があるので特に…。最初のころは「いかがです」と問われて、いかがも何も素敵過ぎて足許にも及びませんというか眩しすぎて近寄れないというか素敵すぎだー!とある種の敗北感のようなものを味わってたりしたのですが(笑)、通ってるうちにだんだんあの猫たちを身近に感じられるようになってきて、あそこにいられたらいいのになあと思うようになりました。いや別に舞台で歌って踊りたいわけじゃないですが(笑)あっち側に行きたいというかね。
あ、さっぱり感想になってないや。

カーテンコール。
ミストフェリーズと握手してもらいました。近くで見るとちゃんと睫毛2本生えてるんだなあ。タガーの締め、後ろ向いて踊るとこはタガーナンバーの最後の方のちゃらちゃちゃー♪のとこの振りだったんですね。例によって止まない手拍子に、最後もタガーが拍手と手拍子を煽って一本締め土下座。今日は揃いました(笑)。

終演後、近くの席で黙って身じろぎもせず観劇していた子供さんが親御さんにひとことだけ「…楽しかった!」と言ったのとか、小さな女の子2人組が「わたし将来は劇団四季に入るって決めたの」とか話してるのが耳に入ってきて胸が熱くなったよー。キャッツって凄いなあ…。
帰りに鰻(笑)を食べながらいろんな人にいろんな話を聞かせて貰ったりとかして、また明日と別れた後に今度は姉と合流して駅前のプロントでキャッツカクテルを注文したりとかしてました。「ジェリクルムーン」は飲みやすい柑橘系、「タントミール」は…チョコレートリキュールだと思うんですがものすごく薄く作ったココアみたいなかんじだった…(←普段酒を飲まない人なので胡乱)。ヴィクトリアが品切れだったのが残念です。
#cats_s 2004年05月07日(金)