ずっと写真を撮っていた。出棺、火葬を待つ待合室、納骨、帰宅後の祭壇。祖母はかつて小学校の教師で、お年を召した(失礼)教え子も大勢来られた。また、以前祖父が住職だった関係か、お坊さんの方々も親族と同じように涙を溜めてお経を読んだ。「他人様の葬式とは勝手が違うわい」とは祖父の言葉。僕は写真を撮っていた。愛媛は東京より日が長い。