ひとりごと
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嬉しくて寂しい 2005年09月02日(金)

この頃、お茶の先生は毎週のように、お弟子さんたちにお道具をくださる。
今までお稽古で使っていた美しいお道具たちが、次々とみんなの手に渡る。
「生き形見です」とおっしゃる。

92歳、先生はまだまだお元気だ。
去年と比べたって、ちっとも変わっていない。
声にも張りがあるし、お顔のつやもいい。
誰よりも記憶が確かなのは相変わらずだし、
お点前の小さな間違いも見逃さない。
お酒だって召し上がっているし、おいしいお店情報もとても早い。
陶芸だって、次々と新作が出来上がってくる。
なのに急にそんなことをおっしゃるなんて。

私は先週は、鳥の本と花の本、それにかわいいお香合をいただいた。
今日は、今年できたばかりのお水差をいただいた。
それはとても嬉しかった。

でも、先生、寂しいです。
いまからこの調子でお道具を気前よくみんなに差し上げていると、
何年もたつと先生の手元になにもなくなっちゃいますよ。
「しまったなぁ」っておっしゃいますよ。
それくらい、まだずっとお元気でいらしてください。


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