ひとりごと
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今日もスポーツクラブへ行った。 プログラムを見ていたら、いつも木曜の夜にやっていた プールでのレッスンメニューが今日の昼間にもあるらしいのだ。 今週は金曜日にお初釜があるので、木曜の夜のレッスンはきつい。 今のうちにやっておこう、と思った。
12月から風邪をひいていたので、プールに入るのも1ヶ月ぶりだった。 ロッカーで水着に着替えるとき、なんだか頼りないような不安な気がした。 でも裸足で階段を上がり、プールへのドアを開けると、まぶしい光! 一面の大きなガラス窓から昼間の陽射しがいっぱいに入り込み、 水色の水面に反射して、きらきらと輝いているのだった。 いつもの夜のプールとは全然違う雰囲気。 まるで南国のリゾートに来たみたい。 うきうきと嬉しくなった。
タオルを棚に置いてシャワーを浴び、1ヶ月ぶりの水にそろそろと入って ゆっくりと25メートルのレーンを片道歩いた。 端まで行ったら、今度は壁を蹴って、ついーっと浮き伸びした。 あぁ、気持ちいい。 ガラス越しの陽射しが暖かく背中を照らすのを感じる。 昼間のプールもいいものだ。
やがてすぐに、「ダイエットファン」のレッスンが始まった。 音楽に合わせて、水の中でエクササイズをする楽しいプログラムだ。 腕や足に感じる水の抵抗も、張り合いを感じる。 プールサイドで踊る先生を見ながら、一生懸命に同じように体を動かした。 すぐに体が温まった。
ちょっと胸が痛いな、と思ったのは、ステップを踏みながらレーンを歩き出したとき。 1周、2周目までは我慢したけれど、とうとう息まで苦しくなって、 そっと列を離れてプールからあがった。 水に足を垂らしたまま座り込んでいると、「大丈夫ですか?」と、女性の救護の先生が駆けてきた。 はい、と口の形だけで答えて笑ってみたけれど、あまり大丈夫じゃないみたい。 頭がしびれたようになって、胸が痛い。 「はい、ゆっくりと吸って…吐いて…。」と、先生が背中をさすってくださった。 それに合わせて呼吸をしようとするけれど、息ができない。 喘息とは違った息苦しさだった。 「息が…吸えない。」出てきた声はかすれていた。 先生は立ち上がって走っていった。 そしてすぐにスタッフルームからビニール袋を持ってくると、それを私に渡した。 「これを口に当てて、浅くでいいから、少しずつ吸って吐いてください。」 言われたとおり、袋を口に当てて、その中で呼吸をした。
「過呼吸のようですね。」と、先生がおっしゃった。 「酸素を吸いすぎて、肺が飽和状態になっているんです。 二酸化炭素不足になって、頭がハイな状態になったり、息ができなくなったりするんです。」 私は袋を口に当てたまま、先生の声を聞いた。 「大丈夫ですよ。こうして吐いた息を吸っているうちに楽になってきますからね。」 と先生は、ゆっくりと背中をさすってくださった。 窮屈なキャップを脱ぎ、スタッフが持ってきてくれたバスタオルを肩から掛けられ、 ゆっくりと呼吸するうちに私の息も落ち着いてきた。 「大丈夫です。」やっと声が出た。
プールサイドにあるベンチに移ってそのまま休んだ。 「ずっと風邪をひいていて、プールは1ヶ月ぶりだったんです。」と先生に言った。 「そうですね。久しぶりに運動して、息を多く吸おうとしてしまったのですね。 そうでなくても、若い(!)女性にはよく起こることなんですよ。でも大丈夫ですからね。」 先生はペットボトルの水を買ってきて、ふたを開けて渡してくださった。 「少しずつ水分補給してくださいね。 脈もまだ100以上ありますから、しばらくここで休んでいてください。」
「ほんとに自分が情けなくなります。」と、私は笑った。 「そんなことないですよ!体の調子が悪かったり、久しぶりだったりするとあることですよ。 ただ、しばらくは激しい運動はしないほうがいいですね。 スイミングも、呼吸が大変なので今はやめたほうがいいです。 水中ウォーキングや、スタジオレッスンだったらストレッチやバランスボールがいいですね。」 「はい。」 確かに、激しい運動はできそうもない。 膝がまだ痛いから、当然バレエもできないし、楽しみにしていたプールの 「初めてスイム」や「ダイエットファン」も、もうしばらくお休みしたほうがいいのか。 せっかく張り切っていたのに残念。
「だんだんと体力もついてくるし、呼吸も楽にできるようになりますよ。 ゆっくりとやっていきましょうね。」と、先生はにっこりと笑った。 私より一回りは若いであろう、妹みたいな先生が頼もしく見えてすがりたくなってしまった。 「もう大丈夫です。もうしばらくここで休んでいますから。」と言うと、 先生はうなずいて、すらりと立ち上がってプールサイドに戻っていった。 私はまだぼんやりする頭と、少し痛む胸を押さえて、ベンチに座ったままきらきらのプールと その中でぴちぴちと泳ぐ人、水の中で踊る人を眺めていた。 髪や水着もだんだんと乾いてきていた。
ダイエットファンのレッスンが終わり、インストラクターの先生が心配そうな顔で近づいてきた。 「大丈夫ですか?」 「はい、過呼吸らしいです。」 「いつもこのクラス、出ていらっしゃいましたよね。」 「でも1ヶ月ぶりだったんです。風邪をひいていたので。」 「無理しないほうがいいですね〜。お大事にしてくださいね。」 「ありがとうございます。」と笑顔で答えた。
結局、1時間もベンチで休んでいた。 立ち上がると、まだ少し頭がふらついたけれど、息は苦しくない。 お風呂でさっと体を温めて、服に着替え、フロントでチェックアウトした。 救護の先生から連絡が行っていたらしく、フロントでも 「お加減はいかがですか?」と、心配そうに訊ねられた。 「お帰りは?お車ですか?」と訊かれたので、「自転車です。」と答えると 「自転車!大丈夫ですか〜?」と言われてしまった。 「大丈夫です。気をつけて帰ります。ありがとうございました。」とうなずいた。 歩いたって10分もかからない距離だけれど、寒いから自転車でぱ〜っと帰ったほうが楽だしね。 それにしても、昨日と言い、今日と言い、このスポーツクラブのスタッフはみな親切で感じがいい。 心がほっとする。
ラベちゃんをこいで、いつものように5分足らずで家に着いた。 明るい暖かいうちに帰れてよかった。 熱いお茶を飲んで、しばらくはぼーっとした。 たまに張り切って運動しようとするとこれだもの、本当に情けないこと。 私はつくづく運動にむいていないらしい。
とりあえずは、これ以上病気になったり怪我をしたりして、周りの人に心配や迷惑を掛けないように 日ごろの生活から気をつけていこう。 まずは早寝早起き。 この日記の中でも何度も「脱・フクロウ宣言」をしておきながら、 なかなか実行できていなかったけれど今度こそ「脱・フクロウ」! 「ニワトリ」とまでは言わないまでも、「インコ」並みには早寝早起きしよう。 そして体の調子を整えて、いずれバレエにもダイエットファンにも復帰するつもり♪
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