ひとりごと
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ずっと出張続きだった夫が休みを取った。 それで「映画でも見に行こうか」と言った。 近くの映画館の上映リストを調べて 「あまりぱっとしないかな」と夫は言っていたけれど 私は見たい映画があった。 新聞や雑誌でも評判がよくて、友だちもおすすめの「半落ち」。 夫は原作を読んでいるだけに、気が進まないらしい。 でも「たまには日本の映画を見るのもいいか」と腰を上げた。
平日の昼間、観客は女性のグループが多かった。 私たちはいつものように、それぞれコーラをひとつずつと ポップコーンをひとつ買って席についた。
地味な感じで始まった映画だったけれど、すぐに引き込まれた。 とてもよかった。 おもしろかった。 しみじみと胸を打った。 会場を出るとき、夫が「泣いただろう」と私に聞いたけれど 夫も目と鼻を赤くしていたのだった。 めったに映画の感想を言わない夫が「感動した」と言っていた。 「日本の映画もなかなかいいね」と嬉しそうだった。 私も、原作本を読んでみようと思った。
映画館のすぐ下のレストラン街で、少し遅めの昼食をとった。 おなかに優しい中国粥のランチセット。 これもしみじみと体に染み入るようだった。
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