ひとりごと
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| 若く見られるメイクのコツ |
2004年02月06日(金) |
デパートの友の会のセミナーのメイクの講習会に参加した。 その名も「若く見られるメイクのコツ」!
私はお化粧については全然自信がない。 高校を卒業したころ、化粧品会社主催のお化粧講習会に参加したのに その後、何年もちゃんとお化粧をしなかったので身につかなかった。 口紅さえ、初めて買ったのは二十歳になってからだった。 若いうちはお化粧なんてしなくていいのよ、なんて思っていた。 学生のころはそれでもよかったけれど 社会人になってからは、それは通用しない。 身だしなみとしてのお化粧が必要なのだ。 そしてさらに年を重ねた今、自分が元気でいられるように 自分のためにもお化粧のコツを知りたいと思った。 必要以上に若く見せることはないけれど 明るく元気そうに見えるようになったらいいな、と思う。
定員12名。 ざっと見たところ、私が一番年下で ほかは母と同年代かそれよりもう少し上に見える方ばかりだった。 いつもボタニカルアートを習う教室の壁のカーテンが開かれて、 一面まるごと鏡の壁になっていた。 その鏡に向かって、机と椅子が並べられていた。 講師のメイクアップアーティストは中年の男性だった。 勢いのある大きな目で、緊張して座る私たちを眺め回した。 私も背筋を伸ばしてその目を見つめ返した。 講義が始まった。
人に会ったとき、第一印象を決めるのは顔の細部より、雰囲気である。 髪型、服装、姿勢、表情。 似合う髪形、似合う色形の服、美しい姿勢、生き生きとした表情が その人を若々しく見せる。 似合う色は、人それぞれ髪や肌などの色で、 春、夏、秋、冬のタイプに分けられる。 ゴールドが似合う、春、秋のタイプ。 シルバーが似合う、夏、冬のタイプ。 服装にも、メイクにも、自分のタイプがわかっていれば より美しく若々しく見せることができるのだ。
ひとりひとりを前に座らせて、メイクのポイントも教えてくださった。 よくテレビなどで見る変身コーナーのようだ。 ファンデーションの色、ペンシルの使い方ひとつで見違えるようになっていく。 ひとり終わるごとに、その変身に歓声があがる。 私は手付かずのままだった眉を中心に、教えていただいた。 眉山の位置や眉のラインの説明を、鏡の中で聞いて 手際よくカットされていくのを見守った。 びっくり! 初めの自分との対面。 ちゃんとした大人に見える。 眉の形ひとつでこんなに違うものなんだ。 お化粧っておもしろい。 席に戻ると「きれいになったわよ〜」と隣のおばさまが声をかけてくださった。 その方の目元は、下まつげのきわに入れた銀色のアイラインで、より魅力的になった。
2時間の予定時間で全員が終わり、質問コーナーになった。 私は鏡の中の自分のさえない顔色のことが気になって伺ってみた。 もう一度、みんなの前に座らされた私の頬に、先生の魔法のひと刷毛。 薔薇色のパウダーで、顔が明るくなった。 そして少し離れて私を見た先生は、ちょっと考え、 部屋の後ろのコート掛けを見て、黄色いコートを取ってくるようにと言った。 たまたまそのヒヨコ色のコートは私のものだった。 それを手に取ったとたん、「ほらやっぱり!」と先生の声。 「それを顔の下に当てて、またはずしてみて。」
全身が映る鏡を見たまま、私はコートを胸に当て、そしてはずしてみた。 ヒヨコ色のコートを当てると、ぱっと顔の血色がよくなる。 下に着ていた黒に近いこげ茶のセーターのときは、さえない顔になる。 口紅の色さえ違って見える。 見ていたみんなも「おぉ〜。」と声を上げた。 「じゃあ、それを着てみて。」と言う、先生の指示に従い 着慣れた自分のコートをするりと羽織った。 さっきのチークとコートの色で、私の顔は元気そうになった。 くすんだような頬に透明感が生まれた。
「それはあなたに似合う色なんです。そのセーターは似合わない色なんです。」 と先生は断言した。 出かけるとき、つい選んでしまう古いコートは、私を元気にしてくれていた。 少しは引き締まって見えるかと思って着ていたこげ茶色のリブ編みのセーターは 私の顔を不健康に、老けさせて見せていたらしい。 私のカラータイプは、夏が混ざった春で、明るい色、パステルカラーが似合うのだと言う。 暗い色や重い色は、顔を疲れさせて見せる。 なるほど、目の当たりにして、すっかり納得してしまった。
いくつかの質問も終わり、予定時間を大きく過ぎて講義は終わった。 来たときより若々しくなった12人はにこやかに部屋を出た。 その明るい笑顔で、みんなが満足したことはよくわかる。 受付の女性が私を呼び止めて「どうでした?」と様子を聞いてきた。 「ご覧の通り〜。」と、私は大人っぽくなった眉を見せた。 「とってもおもしろかったです!」
4月から、あの先生の講座が開講するらしい。 もっといろんなことがわかるのだろう。 受講してみようか、どうしようか。 ぐらぐら気持ちが揺れている。
帰り道に覗いたファッションビルの店先は、もう軽やかな春物でいっぱいだった。 ふんわり桜色に、さわやかな浅葱色、明るい菜の花色。 パステルカラーは好きなのだけれど、自分の年を考え、 子どもっぽく見えるかと思って敬遠がちになっていた。 でもこれからは、自信を持って選んでみよう。 もうすぐやって来る春に向けて、すっきりと明るい服を探してみようかな!
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