ひとりごと
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魔法瓶を買った。 おなかに熱いお茶をたっぷり詰め込んで 隣にいてくれる。 かわいくてたまらない。
ずっとうちには魔法瓶がなかった。 紅茶を淹れるときには、沸かしたてのお湯を使うし お煎茶の時だって、2人分くらいなら沸かしてすぐに ちょうどいい温度まで冷ませるし。 そんなに必要だと思わなかった。
でもこのごろ、花粉症対策やダイエットのために 朝にやかんいっぱいに沸かすプーアール茶やウーロン茶。 これは最初はアツアツだけれど、 やかんに入れたままだとすぐに冷めてしまって 冷たいまま飲んだり、そのたび電子レンジで温めたりしていた。 紅茶を淹れようとお湯を沸かしたつもりが ティーポットに薄まったプーアール茶を注いでしまったこともある。 う〜ん、これは問題。
それで結婚して16年目でやっと魔法瓶を買う気になった。 買うならこれ、とずっと思っていた銀色の魔法瓶がやってきた。 胸を張ったペンギンのようなクラシックなスタイルのこれは 「ポット」と言うより、やっぱり「魔法瓶」だ。 すごい名前。 魔法の瓶なのだ。
沸かしたてのお茶を、魔法瓶の鏡張りのおなかの中に注ぐときの コポコポコポ…と言う音が懐かしい感じだ。 中身は熱いのに、外はひんやり光って澄ましている。 カーブした取っ手を持って、ノブを押しながら傾けると 湯気と一緒に熱いお茶がトクトクとすべり出る。 あぁ、嬉しい。 顔はニコニコ、体はほっかり。 やっぱり魔法の瓶だね。
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