ひとりごと
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今日もいいお天気だ。 午後、庭に出た。 まだ苗床に入ったままだった秋蒔きの苗たちを ポットに植え替えした。
伏せた植木鉢に腰をかけ、太陽に背を向けて作業をした。 ほかほかと陽射しが背中を暖める。 ちょっと寒いけれど、風もない、おだやかな日和で気持ちがいい。 小さい苗を割り箸でそっと掘り上げ、素手でポットに植えつけていった。
シジュウカラがやってきたらしい。 ピ、ピ、と鳴き交わす声。 軽やかな羽ばたき。 こつこつ、とピーナッツの殻をつつく音。
動いたらおどかしてしまう。 見たいけれど、我慢、我慢。 気配を感じられたらそれで嬉しい。 小鳥たちには落ち着いて遊びに来てもらいたい。
さくさくさく、とかすかな音がした。 あまり大きく動かないように、そっと横目で見てみると メジロがやってきてりんごをつついているのだった。 かわいい! 目が合ってしまった。 でもメジロは飛び立たず、首をかしげただけで、またりんごを食べだした。 様子を見ていたらしい夫婦の片割れも舞い降りてきて、 2羽で仲良くりんごをつついていた。 ほんわりした気持ちになって、そのまま作業を進めた。
たくさんの種類の花たちは、まだ小さい苗のうちから個性的だ。 ギリア、スカビオサ、ビスカリア、サルビア・ホルミナム…。 みんなそれぞれの形を持っている。 それぞれの花を咲かせる力を持っている。 それにしても、ヘリオフィラを見るといつも思う。 名は体を表す。 本当にヘロヘロフィラフィラした細くて頼りない苗なのだ。 苗床で絡まっているのを手でほどいて、1本ずつポットに植えた。
少し日が翳ってきた。 急に寒くなり、手袋をしていない指先はかじかんできた。 今日は全国的に寒波がやってきているらしい。 それでも東京は暖かいほうだったのだろうけれど、もうこれが限界。 苗はまだ残っているけれど、今日はここまでにしておこう。 立ち上がると、小鳥たちがあわてて飛び立つ音がした。
おどかしてごめんね。 もう部屋に入るから、ゆっくりとしていってね。
木の枝に止まって様子を窺っていた小鳥たちは 私が部屋に入るのを見届けて、またやってきて食事を始めた。 ガラス越しに眺めると、小鳥の小さなふっくらした体に日が当たって 暖かそうに見えるのだった。 本当は空気はこんなに寒いのに。 小鳥たちは強い。 せめて、私の庭でくつろいで楽しんで食事をしてくれたらいい。 スズメ、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、それからヒヨドリ。 私も彼らの姿を見て楽しんでいる。
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