ひとりごと
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朝、ピーちゃん(仮称)の面会に行ってきた。 ピーちゃんは、ふくらんだ後姿でぼんやりとそこにいた。
「食欲が出てきて、今のところ容態は安定しています。」 とのことで、まずはひと安心。 私はケースの中のピーちゃんを見つめた。 あのつややかで色鮮やかだったきれいな羽毛は毛羽立ち、 表情はうつろで、いかにもつらそうだった。 フンはまだ青く水のようだった。 ピーちゃんは肩越しに私のほうをチラッと見たけれど なんの反応も見せてくれなかった。
ピーちゃんが会いたい人は、待っている人は誰なのだろう。 やっぱり前の飼い主さんなのだろうか。 誰の顔を見たら一番元気になれるのだろうか。 寂しさに耐えて病気と闘っているピーちゃんがかわいそうだった。
大丈夫よ。 ひとりじゃないのよ。 お医者さまがいて、こんなに手を尽くしていてくださって そして私だってここにいて、こんなに思っている。
「名前もちゃんとつけてあげるからね。うちの子になろうね。 元気になって一緒に帰ろうね。」 と、声をかけた。 もう手放したくない。 「そうですね。(仮称)なしで名前を呼んであげてください。」 と、先生もおっしゃった。
まだ、容態がいつ変わるかわからない。 解毒のための注射も欠かせないと言う。 あの小さい体に注射なんて! ピーちゃんはがんばっている。
「また会いに来てあげてください。」 と言う先生の言葉が嬉しかった。 私などの面会でもピーちゃんの元気の素になればいい。 思いが伝わればいい。
帰り道、ふくらんだ寂しそうなピーちゃんの姿は頭から消して あさって会うはずの、少し元気になったかわいいピーちゃんの姿を思い描いた。 そしていくつかの名前で呼んでみた。 彼にぴったりのかわいい名前、早く考えよう。
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