ひとりごと
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Roman Holiday 2003年11月16日(日)

ずいぶん前から、行こう、と夫と話していた。
「ローマの休日」をやっと見に行けた。

売店で、美しい本のようなプログラムと、
かわいい瓶に惹かれて透明なレモネードを買った。
勾配が急な客席に座ると、どの席でもスクリーンが真正面に見える。
デパートの中にあるきれいなこの映画館は私たちのお気に入りだ。
お客はみんな落ち着いた雰囲気で静かに暗くなるのを待っていた。
テレビやビデオで何回も見た映画なのに
私もドキドキしてスクリーンを見つめて待った。

あぁ。
あぁ…!
ため息ばかり。
スクリーンで見ただけでこんなに違うものかしら。
今まで見ていたのはダイジェスト版だったのかしら?
こんなに細やかで美しくて切ない映画だったのね。

きれいな贈り物を胸にもらったようだ。
それがこぼれないように、ふたりとも顔を見合わせないで黙って歩いた。
すぐ隣の展望室のようなガラス張りの広場に出た。
おしゃべりする人に混じって、映画のパンフレットを持った人も何人かいて
おだやかに御苑の森やビル街を見渡していた。
小春日和のぬくもりにかすんだ空の下、ビルも紅葉もきれいに見えた。
暖かで静かないい休日だった。


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