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----------2005年12月11日(日) 美学




人足の途絶えた午後10時のオフィス街に灯される、イルミネーション。

無駄なものは美しい。

無駄だからこそ、美しいのか。

何もかもを気前よく捨ててしまうことの美学。

執着していないことを表明するには徹底的に毀してしまうのが一番なのだと思っていた。

私を無駄に扱いなさい、無駄に零しなさい、と思っていた。

虚ろなる、美学だった。