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----------2005年12月10日(土) 自同律

まるで日曜日のような土曜日だった。どちらでも同じだ。

昨日は今日で明日は昨日で今日は明日で。

延々と続いていく「A=A」の自同律を不快に感じるどころか、「A=A’」ですらないという点においてむしろ、安心している。自同律が支配する世界は閉じていて、守られていて、平和な円を描いている。

私が私であること、と、昨日と明日が同じであること、はいつの間にか「≒」で結ばれつつある。昨日の私は明日の私、だから土曜日だろうが日曜日だろうが大差ない。

退屈、という言葉すら、反復の波に砕かれて消えていく。

こんな形の安定を望んだわけでは決してなかった。