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----------2005年10月05日(水) 025-032

025 雨がやまない。どうやら天候による気圧の変化に左右されるらしいこの病は空がぐずっている間、頗る具合が悪いのだ。右目と左目の焦点がずれている。そういえばサルトルは斜視だったか。

026 ならばこの病は時代遅れの病、ということである。「明日ブーヴィルには雨が降るだろう。」どれだけ時代に遅れてもやっぱり一番好きな小説であることに変わりはない。

027 中学生だった自分は国語便覧を眺めていてこの本を読まなければならない、という強迫観念に囚われたのだった、そうしてついでに高橋和巳を読み始めたのは当時テレビを席捲していたアイドルグループの中心人物と同じ名前だったから、というくだらない理由だったりする。

028 だからなんだよ?

029 なんでもない、なんでもないんだってば。

030 意図していることを口に出さない人間はある種の分裂を患っている、らしい。精神医学には客観性も科学的根拠も存在しないというのが持論なのでいいたいようにいわせておく。

031 こうして主観をとことんまで蒸留する。「there is no fuckin' you, there is only me.」

032 この主観的神話が客観的世界を木っ端微塵に爆破する瞬間をいつか見たいと思う。