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----------2005年10月04日(火) 020-024

020 雨が小降りになったのでよし自転車で帰ろうと威勢よく飛び乗り十数分。空からは大粒の雨。今年は濡れる年なのだな。今年はちっとも泣いていないから、カミサマが濡らしてくれているのだな。

021 などと書いてみても虚しい。洋服が傷むから。都会の雨露は薄汚れた毒の水。

022 いっそのこと猫になって・・・「齷齪働いたりものを考えたりすることに飽きましたので」「猫儒派というわけかね、人はそれを人生の落伍者と言うのだ。猫も雨に濡れる。おまえなどよりもはるかに惨めに雨に濡れる。」

023 「私が歌うわけは いっぴきの仔猫 ずぶぬれで死んでゆく いっぴきの仔猫」(私が歌う理由/谷川俊太郎)

024 そんな優しい歌は歌えたためしがなく。いつだってエゴをむき出しにした、攻撃的で高慢な歌だった、いや、呪いだった。それでもサロメにはなれなかった。