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----------2005年10月02日(日) 007-013
007 「恋するわたしは狂っている。そう言えるわたしは狂っていない。」あまりにも有名なロラン・バルトの一節。だが狂っている私でなければ恋をすることはできない。恋をするから狂うのではなく狂っているから恋をするのだ。
008 だから狂気が癒えれば恋もしない。
009 そもそも、アルコールで麻痺した身体と感覚でなければいったいどうしてあの粘着質な交わりに耐えることができよう?
010 平穏で、波風の立たない、「正常な」、日々。
011 雨上がり、霧の立ち込める都会の小さな森を走り抜けながら、自分の呼吸を聞く。深く、規則正しい。「恋」をしていた頃、いつも呼吸は乱れていた。
012 溶けこむ必要なんかないし、「下りていく」必要もない。独善的でまったくかまわない。スタートラインが違っているのだから当然じゃないの? そのくらいのプライドは自分に許して然るべきだ。
013 受け入れて、突き放す。若しくは選別して拾い上げる。どっちが残酷?
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