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----------2005年07月04日(月) せめて空だけでも晴れてくれたら

私は「梅雨の合間の晴れあがったとある木曜日」に生まれた、とずっと思ってきたけれどどうやらその認識は1ヶ月の修正をうけなければならないようだ。私は「梅雨がはじまる直前の晴れあがったとある木曜日」に生まれた、これでよし。

頭痛は雨のせいであるのかもしれない。たえまない、ノイズのような、ざあっという雨音は確実に身体の脆い部分を攻撃してくる。入梅前の木曜日に生まれた私は機嫌がすこぶる悪く、顔色もすぐれず、分厚い灰色の雲の下で灰色のビルに幽閉されて頭を抱えている。

だから、なんだ。

だからいったいなんだ、っていうんだ。

たとえ私の頭があまりの痛みに耐えかねて石榴の実のようにはじけ飛んだとしても、それがニュースにでもならないかぎり−「忍び寄る電磁波の恐怖!! あなたの頭蓋はある日突然破裂する!!」ってな見出しで−誰にも関係のない話だ。

いやいや、違う違う、たとえニュースの見出しになったところで、昔私は「ピアスの穴から糸が!!」という記事を馬鹿馬鹿しいやと読み流した、それと同じ運命を辿るだけのことだ。

夏はいつやってくるのだろう。

せめて空だけでも晴れてくれたらため息の数がみっつくらいは減るかもしれないのに。