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----------2005年07月05日(火) 罪状は

「だからあの人に憧れましたね? あの人があまりにも完璧な社会適応者だったからという理由で?」

はい、その通り。

けれどその憧れはやがて苦い想いに変わっていく。社会に適応するということは非常に退屈で、夢もなくロマンもなく詩情もなく、痩せ細り画一化された欲望に支配されることと同義であることを学ぶ。

そして画一化の支配に入ることが「安定」であるということも学ぶ。

私はその安定をどれだけ欲したことだろう。

愛したのではなく欲した。

そして結局、一寸先は闇。

「自業自得ですよ。」

罪状は、憧れと、勘違い。

もうすぐ3ヶ月の一時出所を含めて2年服役したことになる。

もうそろそろ勘弁してくれないかな。

「預金通帳を確認してご覧なさいな。」

・・・・・。