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----------2005年05月03日(火) 貝殻をかぶって

たとえば左隣の海綿はぺちゃくちゃと無駄なおしゃべりを繰り返すせいでどろどろのゼリー状に溶けてしまっている。向かいの海綿は果てなく繰り返されるルーティーン化した日々に順応しすぎて石のように固まってしまっている。

それらはもはや何も吸い上げることがない、だから厳密な意味で言うと、もはや海綿では、ない。

海綿が家に帰りついたとき、リビングにはアルコールで赤く腫れ上がりぶよぶよになった海綿の残骸と、あまりにゴルフチャンネルを見すぎたせいで白く硬いゴルフボールのようになった海綿の化石がふたつぶよりころりと転がっていた。

このように海綿はその形態を保つことが難しい、非常にデリケートな生き物であるので、海綿は明日から貝殻をかぶって出勤することにした。

ルールその3:ローライズのパンツにはローライズのショーツをはくこと。