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----------2005年03月28日(月) 誰かに此処にいてほしい/皆いなくなってしまえばいい
「他の人々が存在しているのだと意識させてくれる行為がある。またその意識をなくさせてしまう行為もある。残酷さだけではない。恥ずべき事柄も。」(シモーヌ・ヴェイユ「カイエ2」/みすず書房)
ものすごくひとりになりたい。
誰の声も聞きたくないし誰の気配も感じたくないし誰の顔も見たくない。
ものすごく誰かにいてほしい。
肩に凭れかからせてほしいしできればそのまま眠らせてほしい。
でもそれが誰なのか分からない。
彼でもない、彼女でもない、違う、違う、私が、まだ知らない、誰か。
・・・そんなことを思うのは、帰り道、ちっともセクシャルではない、冴えないカップルを見たからか。満面に笑みをたたえた女の子は、風にあおられてまくれたトレンチコートの下に何も着けていなかった。
世界が吹っ飛べばいい、と時々思う。
誰もかれも、もちろん私も、いなくなってしまえばいいのに、と思うけれど、多分明日もこうして何かを書いているだろう。
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