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----------2005年03月25日(金) 明日休みーっ
「ただ土曜日の午後と日曜日にだけ、わたしにも思い出や、思考の断片がもどってくる。このわたしもまた、考える存在であったことを思い出す。」(シモーヌ・ヴェイユ「労働と人生についての省察」/勁草書房)
明日が休みというだけで。
どうしてこんなにうれしいのでしょう心の底から晴れ晴れとしているのでしょう今日はいっちばんだいきらいな工程管理の担当で、隣の席だったハマノさんにいったい何度「あかん、あかん、こんなんやってたらあたしうつ病なってまう、ほんまいや、うっとしい、いやすぎる」と独り言なのか語りかけてるのかわかんないような愚痴を聞いてもらったことか、どうもありがとう、でも時計の針が8時を過ぎた頃からは明日休み明日休み明日休みという声が響き始めてもうそれこそ「鼻歌まじりで行くぜ」な感じになってきて「かもんかもんかもん」な感じにさえなってきて9時15分には自分でもびっくりするくらい元気な声で「じゃあ今から全員二次でー! ガツガツ打ってくれー!」なんて叫んだりしてハマノさんもびっくり、
ただ明日休みだというだけで人はこんなに変わる。
そうしてサッカーも見終えた今になってようやく考える余裕も生まれる。結婚式の招待状、まだ返事出してない、ってことに気づいて愕然とする。図書館の本の返却期限が23日だったことにも気づく、そうして結局1冊も読み終えることができなかったことにも気づく、「忙しい」という漢字は心を亡くすと書くのだということにも気づく、今机の上にいったい何日前のものなのか分からないペットボトルのお茶が置かれてることにも気づく、高校野球がとっくにはじまっていることにも気づく、愛知万博が開幕したことにも、気づく。
今夜は、ゆっくり、しよう。
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