indexbacknext

----------2005年03月14日(月) 外へ。

「仕事待ちの時間になったら、時々は外に出て、頭をすっきりさせよ。」(シモーヌ・ヴェイユ「労働と人生についての省察」/勁草書房)

「仕事待ちの時間」は今まさかあるわけもないけれど、たった45分のお昼休憩であっても外に出ると気分はまったく違う。外の世界では、あの灰色のビルのセキュリティカードで仕切られた真っ白な箱の中とは別の時間軸で動いている世界が確かに存在している。そのことをきちんと認識すること、それだけでいい。あの箱の中が異常な世界であって、「自分はそこから出ることもできる」ことを確かめるだけで、生きた心地がする。

社食のクソ不味いクリームパスタを360円で食べるくらいならちょっとばかし休憩から戻るのが遅れても近くのテナントビルで880円のパスタランチを選ぶ。

「なじゃさん休憩長すぎます」とか言われちゃって・・・(殺殺殺殺殺)

・・・怒られちゃったりもするけど外に出るのは本当に大事なことである。私が殺人的な形相で端末に向かっている間も、川の水は流れていて、宝石をぶちまけたように水面をきらきらさせている、スズメがちゅくちゅく鳴いている、ホワイトデーの恋人たちが手を繋いでいる、ってことを忘れないでいるために。