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----------2005年02月26日(土) 行こう。

「ようこそ、おお、人生よ! ぼくは出かけよう、現実の経験と百万回も出会い、ぼくの族のまだ創られていない意識を、ぼくの魂の鍛冶場で鍛えるために。」(ジョイス「若い芸術家の肖像」/新潮文庫)

おそらくもっとも愛している部類に入るフレーズを冒頭において、さあ、闘いに備えよう。灰色のビルの中で、「現実」の経験にどれだけ出会えるのかなんて知らない、きっと何も新しいものなんて生まれない、そこにあるのは終りのない反復と疲労でしかなく、日々私の皮膚組織は衰えゆき、脳細胞は鈍感になっていくけれど、それでもそれが私の人生だ、

行こう。